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「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

ボカロ。

2011.12.06


ボカロは、ボーカロイド vocaloid の略。
ボーカルとロボットの組み合わせ。
ヤマハが開発した音声合成技術で、歌詞と
メロディを入力すれば、あらかじめ、サンプ
リングされたヒトの声を元にした、歌声を
合成することができます。
理屈は簡単ですが実際そのボカロの歌声
を聞くと、説明しがたい違和感があります。

ここで、注目したいのは、その抑揚のない
メロディだけの歌声を、カラオケで真似て、
歌うのが、流行っているという事実です。
テレビのニュースで取り上げた画像を見る
と、インターネットで画像として配信された
個人作家の歌を、カラオケとして真似て
歌っているのです。
ちょうど、日本の舞踊でも、欧米のタダンス
でも、「人形振り」として、まるで、ヒトのような
滑らかな関節を持たない人形みたいに踊って
見せるのと同じでしょう?

でも、ヒトはなぜ、そんな風にぎこちない動作
や歌声を真似たがるのでしょう?
そこのところに、自分は興味があるのです。
ヒトは、まるで、ヒトであることが嫌で、放棄
したいかのようなのです。
それって、変でしょう?
もしかして、ヒトは、ヒトでいるのが、嫌なの
でしょうか?
例えば、森の中で、ヒトが安らぎと同時に、
圧倒されるような気持ちに襲われるのは、
樹木やその他との関係性の中で、ヒトである
ことを強く意識させられるからではないでしょうか?
ヒトであることの「重たさ」のような?
それって、一体、なんでしょう?
樹木が、何を感じ、どう行動しているか、してい
ないかは、分かりませんが、ヒトは生まれてか
ら、あるいは、明らかな自我に目覚めてから、
睡眠中以外(あるいは、睡眠中でさえ)周囲を
感じ続け、その感覚から、得られた情報を解釈
し続けます。
膨大な量の情報です。
つまり、意識というものが、負っている性(さが)
のようなものなのでしょう。
そして、多くの場合、得られた、その情報に応
じて、反応して、次の行動を決定しなければ、
ならないのです。
強いて言うならば、それが、ヒトであることの
「重荷」です。
その「代行」あるいは「身代わり」として、ヒトは
人形やロボットを作り出しましたのでしょう。
そのロボットも、考え出された当初と異なり、
機能的に、次第に進化しつつある今、労働や
家事など、面倒なことを任せ切ってしまったり、
それならば、自身の代わりに生きて行動して
なんて、思うヒトも現れるかも知れません。
自身は、もう自殺するから、とか?
(ことによると、増加し続ける「自殺者」対策の
鍵はここにあるのかも、知れません。)

抑揚のない、無表情なボカロの歌声を真似
る、現代社会の若者を見て、そんなことを
考えました。


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