こたに医院 | 日記 | 「閉塞感」とは？

最近の大阪W選挙でも、現代日本の社会
全体の「閉塞感」がとりあげられました。
その「閉塞感」にもがく選挙民が、たまたま
「現状打開」とか「体制破壊」とか言う、勇ま
しい掛け声に、乗せられているだけのように
思っているのは、自分の偏見でしょうか？
ただの偏見に過ぎなくて、実際の効果、大阪
や日本の活性化に役立ってくれることを、心
から、祈っています。

それにしても、この「閉塞感」て、一体、何なん
でしょうか？
まるで、社会全体が「うつ状態」みたいな。
経済で言えば、デフレスパイラルに疲弊して、
冷え切って、会社同士が首の絞め合いをして
息も絶え絶えになっているのです。
その上、震災・原発事故・節電・円高・豪雨災害
この国の経済にとって浮かび上がるきっかけは
なさそうです。
そして、タイの水害に、EUの信用不安、中国や
インドの新興国の経済成長の鈍化。
弱り目にたたり目の状況です。
けれども、それにしても、これくらいの悪条件が
あっても、当たり前くらいに思わなければ仕方
ないんじゃないでしょうか？
ここまで、来たら。
ただ、このマイナスの要素が見えすぎてしまって
いる方が問題のように思えるのですが、いかが
でしょう。
この、あまりにも肥大しすぎたメディア、中でも
インターネットの時代、毎日のように、タイやEU
の刻々と変わる状況が、過剰に伝えられている
ことが、逆効果として、この国に限らず、世界中
の人の心を萎縮させてしまっているのじゃない
でしょうか。
何よりも、ただ、たくさんのものが「見えすぎる」
から来る不安、時に、恐怖があるのじゃないで
しょうか。

そんな時代の空気に、この国の人びとは、敏感
に反応します。
震災・津波直後の、極端な買い控え・萎縮ムード
のことを、決して、忘れることはできません。

「閉塞感」
この国の社会全体の「うつ症状」を改善する方法
は、何でしょうか？
意外に、シンプルなものなのかも知れません。
なでしこジャパンのW杯優勝とか、そんなうれしい
ことが続けば。