こたに医院 | 日記 | モスク建設とアメリカの寛容。
2011/09/13
モスク建設とアメリカの寛容。
アメリカが揺れています。
10年前の連続多発テロの現場である
今はないワールドトレードセンター跡地
から2ブロック、約600フィートですから、
約180メートルのところに、13階建て
のイスラム寺院、モスクを建てる計画が
発表されてから、1年以上、経ちました。
テロから、10年の節目。
問題は、ますます混迷しつつあります。
このモスク建設を計画しているのは、今回
のエジプトや中東の政変でも、人民を組織し
勢力を伸ばした、イスラム原理主義の中でも
穏健派とされる「ムスリム同胞団」とのことです。
この問題の根は深く、合衆国憲法の「信教の
自由」に関わる問題です。
その自由を支えていた「寛容 tolerance」を米国
がかなぐり捨てようとしているのです。
最近の世論では、米国民の70%が、このモスク
建設に反対しています。
これは、テロ事件が、米国民の心に与えた傷の
大きさ、深さを表わしているのでしょう。
この「信教の自由」が、ここまで、侵害されたことは
ありません。
米国が関わった宗教問題の一つが、大戦後、日本
の神道です。
これは、1945年の大戦終了後、進駐軍によって、
天皇制を支えた「宗教」として、日本の神道を徹底的
に取り締まりました。
関連して、剣道などの武道まで、禁止されたのです。
これは、米国にとって、国外の問題でしたが、その
米国が、明治憲法に代るものとして、用意した現日本
国憲法にも「信教の自由」が明記されていたこととは
やはり矛盾していたと思われます。
それが、60年振りに国土を攻撃されて、たくさんの
国民が犠牲になった、10年前のテロであることです
から、今回のモスク建設に対する反発は、正当性は
ないにせよ、理解可能な反応です。
けれども、だからこそ、米国民、特に、肉親を失った
米国民の方がたに、今は、冷静になってほしいと
思います。
50年後、後世の米国民が、歴史を振り返ったときに
禍根を残さないこと。
実際には、紆余曲折はありましたが、建国以来、民主
主義の旗手を自認し続けたこと。
これは、今、遺族のヒステリックな感情を遥かに越えて
決して、損なってはならない、重要な国家の財産なのです。
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