こたに医院 | 日記 | お薬の通り道~外用。
2011/09/20
お薬の通り道~外用。
意外に、使い勝手のいいのが外用薬
です。
すぐに、頭に浮かぶのが、痛み止めの
湿布や塗り薬。
体の痛みが体表にあることが多いこと
から、納得でしょう。
湿布も、基材(布や不織布)や接着剤の
改良で、目ざましい進化を遂げています。
なんせ、ほんの20年前には、湿布をして
はがれたり、外れたりしないように絆創膏
で止めていたなんて、想像できます?
元来、湿布は民間療法で、布切れにこねた
薬剤を塗りつけて、張り、包帯とかで固定
していたものです。
外傷には、怪我や打撲もありますが、実は
一番、大事なのが、熱傷(やけど)です。
外来でも、以前はいろんなものを塗りつけて
楽しいものでした。
アロエは、もちろん、キュウリの輪切り、大根
のすったの、あと、醤油や味噌、マヨネーズ。
ほんま、サラダやないんやし。
救急外来とかで、一番望ましいのが、ひたすら
水道水で冷やして、何も塗らないで、水ぶくれを
破らないように、洗い立てのタオルやハンカチで
そおっと包んで来てもらうのです。
水ぶくれを破らないように、水道の水で冷やす
のがベストです。
で、なんで、そんな野菜や調味料が出てくるか
と考えると、それは、かつて、水というのは、
水道みたいに身近でなく、基本井戸まで。汲み
に走らなければならなかったからです。
じゃ、なぜ、熱傷は冷やさなければならないか
というと「ゆで卵」と同じ。
例えば、半熟の「ゆで卵」を作るときゆでてから
それこそ、水道水で「あら熱」を取らないと固ゆで
になってしまいます。
それが体を作っている「蛋白質」の性質なのです。
でも、痛みや外傷などの体表の病変以外にも、他
の臓器を目標にした外用剤もあります。
たとえば、心臓の冠動脈の拡張剤や気管支拡張
剤を皮膚に張るお薬です。
体表からの薬剤の吸収、つまり「皮膚吸収」は特に
長時間かけて、一定の血中濃度を維持するために
用いられ、有効です。
外用薬も、なかなか、役に立つでしょう?
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