こたに医院 | 日記 | 「だいじょうぶです」
2011/12/02
「だいじょうぶです」
「だいじょうぶです。」
診察室で、たとえば、お薬の処方をしようと
して、患者さんに、前のお薬、また処方しま
しょうか、って聞くと、時々、そう答える方が
いらっしゃいます。
実は、ここで、自分は悩むのです。
「処方して、だいじょうぶ」なのか、「処方しな
くて、だいじょうぶ」なのか、分からなくて。
ていねいな表現で、ていねいな患者さんなの
でしょう。
「要りません」というお答えを奥ゆかしく答えて。
でも、例えば、英語に置き換えたら、こんな感じ
です。
「May I prescribe some medicine?」
「It's all right.」
だから、たぶん、ご本人としては、むしろ
「It's enough.(十分、間にあっています。)」
っていうお気持ちなんでしょうね。
茶道でお替りのお茶が欲しいかどうか、聞かれて
欲しくなければ「ありがとうございます。十分です。」
と答えなさいと母親に教えられたの思い出します。
こうして、文章の流れが不明の際に、英語だとか
欧州語に直して考えてみるのは、分かりやすい方法
かも知れません。
未確認ですが、村上春樹は、小説の書き出しを英語
で書いているとか?
だからこそ、彼の作品は、海外で評価されやすいの
でしょう。
もちろん、そんな英語がすべてな訳じゃありません。
ただ、一つのきっかけとして、いろんなことを教えて
くれるのです。
でも、日本語と欧州語で、まるで180度、違って見える
表現もあります。
その代表が「否定疑問文とその答え」の関係です。
例えば、英語で、
「Do you have a pen?」と聞かれたら、
ペンを持っていれば「Yes,I do.(いいえ、持っています。」
持っていなければ「No,I don't.(はい、持ってません。」
ですね。
単純な話です。
けれども、問題は、その和訳。
ここが、英語の初学者の中学生あたりが、混乱するのです。
でも、単純なこと。
英語の「yes」「no」は、答えの本文の肯定・否定に合わせ、
単純に湧き出てくるだけなのに対して、日本語の「はい」
「いいえ」は、まず、相手のことばを肯定・否定するのです。
これが、問題になるのは、会話の場面、例えば、会社の友人
と話していて、
「Don't you go together?(一緒に行かない?)」って聞かれ
仕事が残ってるし、止そうと思っていても、
「Yes.....I don't(うん、行かない。)」って、うっかり、答えて
「あんた、どっちやねん?」って、思わせてしまうこともあったり。
気をつけましょうね。
こんな違いが面倒やと思う人もいるかも知れませんが、一歩、
譲って、おもろいなあ、って思えたら、それが、異文化理解の
道ですねん。
世界が、大きく、広くなりまっせ!(なぜか、関西弁の締め)
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