2012/02/05
「無人攻撃機」



子どもの頃なんて、ラジコン（ラジオ・
コントロール）の飛行機には、それは
憧れました。
高価だし、近所のヒマなおじさんが、
得意そうに空き地で飛ばしてたりしたら
子どもたちは、群がって見物していたもの
です。
だから、そのラジコンを使って、航空写真
を撮ったり、農薬を散布する話を聞いた
ときは、そりゃそうだろう、って思いました
し、何かよかったって気にもなりました。
大人の知恵みたいなもの、感じて。

けど、最近は、軍事利用が始まりました。
偵察用ラジコン飛行機に、今度は北朝鮮
が、攻撃用機を開発しようとしています。
あの、大きな坊やみたいな、正恩くんが
得意になって、南北の境界線、板門店を
スイスイ越えて、爆弾満載のラジコン機を
飛ばす有り様が目に浮かびます。
「無人攻撃機」です。

原子爆弾は、持っていて「使うぞ、使うぞ」
と脅かすのが、第一の目的で、もし、北
朝鮮が、核兵器をミサイルか何かで発射
したら、その瞬間、アメリカの核が打ち込
まれるでしょうから。
けど、レーダー網にも引っ掛からない低空
を、このラジコン機が飛来しても、すぐには
撃墜できない可能性も強いのです。

けど、それって、子どもの頃からの憧れが
汚されるような気分がして、自分の中の子
どもが叫んでいます。
「僕たちのラジコンを返してほしい」って。
自分で、歩いて、飛んで行く「鉄腕アトム」も
すごいけど、ラジコンで動く「鉄人２８号」だ
って、かっこよかったから。

もう、それ以上、見苦しい戦争のことばかり
見たくないし、僕らの夢も巻き込まないで。  

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