こたに医院 | 日記 | 「脱原発」

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こたに医院 の日記

「脱原発」

2011.07.19


今回の福島第一原発事故を受けて
世界中で、「脱原発」のうねりが強く
なり続けています。
この国の「夢見るソーリ大臣」管さんも
「脱原発」を表明しましたが、野党自民
党のみか、与党民主党からも大反発を
受け「私的見解」と一気にトーンダウン
してしまいました。

佐賀県、玄海原発の再稼働問題で、あれ
ほどまで、現状再開の安全性を強調して
いたのにもかかわらず、いきなり、唐突に
「ストレステスト」とか管首相に言い出されて
「梯子を外された」形になって事態収拾後の
辞任を表明している海江田経済産業相にも
管首相の「脱原発」発言を批判しています。
残念なのはこの大事な問題を政治のおもちゃ
みたいにおとしめた、この国の政治のあり方
です。

ハーバード白熱教室の哲学者のサンデル教
授が、日本に来たとき、広島の原爆問題につ
いて「もし、広島に原子爆弾を投下しなかった
ら、双方の犠牲者は、長引く戦争の中で、さら
に増えてしまっただろう。であるから、原爆投下
は止むを得なかった」という意味の発言をしました。
その話を聞いて、世界でただ一つの被爆国
日本としては、やっぱり、微妙な違和感。
そうして、核の平和利用の問題が、改めて
脳裏に浮かびます。
そうして、原子力発電所という選択枝の意味
は、この国の人びとにとって、アメリカとも、また、
ヨーロッパとも違ったものだったのでしょう。

「第二のプロメテウスの火」
核・原子力は、そう呼ばれています。
人びとに、神から盗んだ「火」をもたらした罪で、
カウカソスの山にはりつけにされ、毎日
生きたまま、ハゲタカに肝臓を食われて、
神であるため、また、再生して、その繰り
返しの日々が続きました。
フランスの画家ギュスターヴ・モローにも
有名な絵があります。
ギリシャ神話の世界では、その後日譚として
、あの有名な「パンドラの箱」へとつながって
いくようです。

この「第二のプロメテウスの火」が、未来、次の
「パンドラの箱」につながったりしませんように。
心から、祈っています。

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