こたに医院 | 日記 | スポーツと記録。

MLB 大リーグ、オークランド・
アスレティックスの松井秀喜
選手が、7月20日、日米通算
500安打を打ちました。
巨人時代10年で332本、打ち
ましたが、大リーグでは9年で
168本と、半減。
最後の１本も、1ヶ月くらいかかり
ました。
少し前ヤンキースの左翼の守備中
スライディングキャッチして、手首の
骨折してから、トレードになったり、
順調とは言えなかった分、心から、
おめでとうって言いたいです。
これをきっかけに気分転換して松井
らしい松井に戻ってほしいですね。
数日前も、松井の大好きなヤンキース
球場で１試合５安打の活躍したみたい
でうれしかったです。

シアトル・マリナースのイチローも今
シーズンの初めはなぜだか不調で
大リーグに行って初めて、オール
スター戦に選ばれなかったですね。
と言ってても、次第に復調。
さて、今年も200安打以上、撃てる
でしょうか？
オリックス時代から、打席数に左右
される「打率」より、先行打者の調子
に関係する「打点」より、イチロー自身
は、この安打数に賭けているとか言って
はったし。
前人未到の11年連続２００安打越え、
やってほしいなあ。
今日7/29は、５打数４安打で、ここまでの
試合数１０３試合で１３９安打、残り５９試合
で、あと５１本。
イチローだったらだいじょうぶって気持ちと
イチローも大変やろなあって同情してしまう
気持ち。
交錯しますね。
でも、左打席の彼のバットに当てて振り向き
の一歩から、一気に加速して、一塁を駆け
抜ける、あの内野安打が好き。
アメリカの野球ファンも、あの内野安打で、
守備のフィールディングの重要性が再評価
され、野球の面白さが際立ったの、喜んで
くれているはず。
ボストン・レッドソックスの松坂も、早く復活
してほしいですね。
彼の場合、問題はあのオーバーウエイト。
もう、お相撲さん並みですもん。

その大相撲では、大関の魁皇が、やって
くれました。
横綱位にこそ、上れなかった魁皇関ですが
「ウルフ」千代の富士の持つ通算１０４５勝を
越えて、単独１位の１０４６勝、さらに、１０４７
勝をあげました。
７月場所の魁皇関は先に引退した千代大海
に並ぶ大関在位６５場所でしたが、坐骨神経
痛を発症し、初日から、３連敗。
４日目に豊の島にようやく１勝し千代の富士
に並びました。
５日目は、モンゴル出身の旭天鵬に勝って、
歴代１位となりましたが、翌６日目は負けて
最後の白星は、７日目の安美錦戦。
そして、緊張感が切れ、チカラ尽きたので
しょう。
１０日目の琴欧州戦に負けて、引退を表明
したのです。
どこかのソーリ大臣なら「よくやった。感動
した。」とか、コメントするでしょう。
でも、本当、よくできました。
温厚な性格のお相撲さんですし、後進の
指導を通じて、これからの若い、いいお相撲
さんを、たくさん、育ててくれるでしょうね。
楽しみです。

自分たちの業界にも、記録ホールダーも、
もちろん、チャレンジャーもいます。
外科なら、年間手術の件数、癌の手術なら
５年生存の患者さんのパーセンテージ（５年
生存率）。
開業医の中には、１日の患者数や、果ては
年所得まで、すべて、競争のようです。
ちょっと、苦手な話。

けれども、例えば、陸上競技。
目の前の戦いの相手だけじゃなくて、過去の
記録のまで挑戦していく競技者の美しいこと。
そうです。
アスリーツは、みんな、美しいのです。

でも、そんなアスリーツだからこそ引退後の
人生は時に過酷なのでしょうか？
現役時代、自分も大好きだった伊良部投手が、アメリカ・ロサンジェルスで自殺しました。
４２才でした。
ロッテ・ヤンキース・阪神。
１５８キロの剛速球で、１９９８年には「和製
ノーマン・ライアン」として、ヤンキースの
ワールドチャンピオン獲得にも貢献しました。
２００３年の阪神の優勝の時も、１３勝あげて
貢献したのが、つい昨日のことのようです。
が、球場外での、言動、特に、お酒絡みの
トラブルも多い選手でした。
孤高の投手でした。
周囲とうまくいかないあたり、他人事とは思えず、自分は大好きでした。
日米通算１０６勝。
すばらしい投手です。


スポーツ選手と記録。
どの時代になっても、活躍の原動力であり、
重くつらい足枷せ、なんでしょうね。
だからこそ、記録達成の瞬間は、心から、
祝福してあげたいのです。
きら星が、最高に輝く、その一瞬を。