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こたに医院 の日記

アモイ事件。

2011.07.24


アモイ事件って、ご存知ですか?

中国の福建省アモイ市で起こった事件で
「建国以来、最大の密輸・汚職事件」として
12年前に、報道されていました。

1994年に、貿易会社を起業した頼昌星
(現在52才)が政府や税関の幹部らを
贈賄や接待で巻き込んで、総額5千億元
(1元=約12円として、6兆円)もの、密輸
と脱税を繰り返したという事件です。
当時の公安次官やアモイ市の副市長、税関
長をはじめ、少なくとも10人が「死刑」判決を
受けましたが、頼容疑者は1999年8月、観光
ビザでいわゆる「高飛び」カナダへ逃亡しました。。
ビザの期限が切れ、カナダ当局により、移民法
違反で検挙されました。
けれども、その後、送還されれば、拷問や死刑
の危険性があると、送還中止を求め、カナダの
裁判所が審査していました。

ところが、昨年6月、中国の胡錦濤国家主席が
カナダを訪問した際、両国政府間の「犯罪取締り
協力に関する覚書」に調印しました。
それに基づき、これまでも、身柄の引渡しを求めて
いた中国政府の再度の要求に対して、カナダ連邦
裁判所が頼容疑者の強制送還中止の申請を却下
する形で応じたものです。
中国外務省の報道局長談話として「決定を歓迎する」
との発表がありました。
そして、直ちに身柄の送還が実施された模様です。
同容疑者が、死刑判決を受けることは明らかです。

自分には、割り切れないものが残りました。
確かに、中国の汚職や賄賂事件は、相当悪質で、
年々、事件数、金額も増加、政府が懸命に取り締まり
見せしめのため、多くの「死刑」が実施されている様
です。
問題は、見せしめとは言え、汚職や贈収賄に「死刑」
なんて、やっぱり、変でしょう?
カナダ政府だって、たとえ「引渡しの覚書」があったと
しても、量刑上「異常な事態」と判断して、強制送還を
拒絶しないまでも、遅らせるべきではなっかたでしょう
か?
みすみす、中国政府の強権政治を肯定してしまった
のでは量刑の国際規格について、中国政府に注意
喚起する機会を逸したと思われます。

皆さんは、どう思いますか?


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