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こたに医院 の日記

お盆と敗戦記念日。

2011.08.15


ABCD包囲網、って聞いたこと、あります?
Aはアメリカ、Bはイギリス(British)、Cは中国
(China)そして、Dは当時、植民地経営で力の
あったオランダ(Dutch)です。
東南アジアの権益、石油を始めとする資源や
インドやヴェトナムの独立問題、日本の利益と
衝突し続けていました。
幕末から、70年くらいの西洋化して、軍備拡張
してきたアジアの小国とヨーロッパ列強や清王朝
を倒して、歴史に出て来た中華民国とが衝突しない
わけがなかったのです。
1941年、この国は追い詰められた国際関係の
打破や資源確保のために、太平洋をはさんで、
アメリカ合衆国との勝算のない戦争を始めました。
宣戦布告せずに、ハワイ州オアフ島の真珠湾を
攻撃、太平洋戦争の勃発です。

多くの国のたくさんの人びとが亡くなりました。
それまでに始まっていた欧州やアフリカ、その後
のソ連国内の戦争も併せて、第2次世界大戦と
呼ばれています。
今から66年前まで続いた、この戦争については、
まだ、多くの問題もありますが、今日はその戦争の
終結の日、敗戦の日です。
全国民にラジオ放送で、天皇が敗北の詔を放送
する形で、告知されました

そんな歴史的事実の中で気になるのが「8月15日」
という日付けのことです。
これは、民間行事の盂蘭盆(うらぼん)、お盆の中日。
先祖の霊を敬い、亡き人たちを思う日です。
確かに、8月6日の広島、8月9日の長崎と米軍による
原子爆弾の投下があり、日本にとどめを刺したという
考え方からすれば、8月15日も自然かも知れませんが。
ただ、それにしても、8月15日、お盆とは。

自分は、何も事実を穿った目で見たり、疑っている訳
ではありません。
もし、当時の為政者なり、天皇が、終戦のラジオ放送を
8月15日に決めた意図の幾分かに、この民間伝承で
ある盂蘭盆の日であるという選択はあったのだろうと
思います。
そして、その意図は十分の効果を上げているのです。

今日は、先祖を偲ぶ盂蘭盆で、66回目の敗戦記念日
でした。

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