こたに医院 | 日記 | 秋の風。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

秋の風。

2011.08.22


また、きっと暑くなるでしょうけど、ここしばらくの
秋雨もあって、涼しい日が続きました。
夏に倦(う)んだからだは、喜んでいます。

「風立ちぬ」
Le vent se leve.Il faut tenter de vivre.
 (Paul Valery ポール・ヴァレリー
                 「海辺の墓地」より)

風が起こったよ。さあて、生きてみなきゃね。
                    (拙訳)

風、立ちぬ。いざ、生きめやも。
                   (堀口大学 訳)

秋の初め、いつも、頭に浮かぶ詩です。
堀辰雄の小説「風立ちぬ」の冒頭に引用された、
有名な一節です。
結核は、今でも、放置すると深刻な経過を辿る
病気ですが、戦前では、転地療法が主でした。
今も、サナトリウムとして、郊外の医療施設が
残っていますが、そこで生きる若い男女の話
でした。
季節の移ろう高原の風景が印象的でした。
主人公たちのこころを投影して。

秋の風って、さわやかでしょう?
肺まで焼き尽くすような、夏の空気、だったし。
まるで、ぬるま湯の中を泳いでるような毎日、
でしたね。
その記憶の明瞭なうち、この秋の風のやさしさ
感じたいですね。

8月も、あと10日。
ここまで、一気でした。
息を止めて、走り抜けたみたいな。

今年は、例年以上に不思議な夏でしたものね。
3月の震災・津波・原発事故。
日本中が、傷つき、気落ちして、傷だらけの夏。
日本経済も、市民生活も、初めての体験の電力
不足に、節電。
そのせいか、特に、年配の方の「熱中症」救急
症例が多い夏でした。

ドルやユーロ通貨不安も深刻で、欧米を中心に
した経済動向も不穏ですし、中東情勢も、民主化
の「産みの苦しみ」のただ中にあります。
安定した資源供給を背景にしたロシアや中国は
国力の充実に合わせて、軍事力も増強し、国際
情勢の不安定要素を増すばかり。
世界の大国としての役割を理解してません。
先の見えない世界です。

ホンマ、暑い夏でしたもんね。
季節の変わり目、お風邪など召されませんように。
ご自愛くださいね。
では。

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