こたに医院 | 日記 | 遠き山に日は落ちて、

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

遠き山に日は落ちて、

2011.08.23


少年時代、一時期、ボーイスカウトに
入団していました。
スカウト scout は、軍隊の中では、
「斥候(せっこう)」と訳され、敵の状態
を初め情報収集に先行する兵のこと
です。
ベーデン・パウエルという英国陸軍の
退役軍人が作った青少年団組織です。
軍服めいた制服を着て、武器は持ち
ませんが、野外教練みたいな「ごっこ」
がいろいろあります。
お察しのとおり、集団生活のできない
ヒトなんで、やはり、共同生活や作業は
無理でした。
だから、ロープを結ぶ「結索(けっさく)」
や、地図を読んだり、あと、衛生兵みた
いな怪我の消毒とか、技能面のみ、夢中
になっていました。
たとえば、三角巾の使い方などは医学部
では、教わらなかったので、少年時代、
衛生兵のころの自己工夫のままです。
結索は、その後、ヨットや登山のとき、役
に立ちました。
たとえば「もやい結び bowline knot」って、
ご存知?
英語のbowlineは、船首、へさきのこと。
そこにかける結び目で、ロープがどちらに
引っ張られても緩まない結び方で、king
of knots (結び方の王様)って呼ばれて
います。
この「もやい結び」、両手結びも大事ですが、
崖からぶら下がりながら、ぶら下がっている
ロープで自分のからだを固定する片手結び
も、なかなか大事なんです。

そんな技巧的なところは、好きでも、自分の
ことですから、集団行動は嫌でした。
それでも、集会やキャンプのとき、唯一の
お気に入りが「家路の歌」。
有名なドヴォルザークの第9交響曲「新世界
から」の第2楽章で、ホルンがソロで奏でる
メロディです。
誰でも、きっと、聞いたことのある歌になって
います。

遠き山に日は落ちて
星は空をちりばめむ
今日のわざをなし終えて
心かろく やすらえば
風はすずし この夕べ
いざや 楽しき まどいせん

闇に燃えしかがり火は
炎(ほのお) 今は静まりて
眠れやすく憩えよと
誘うごとく 消えゆけば
やすきみ手に まもられて
いざや 楽しき 夢を見ん

ええ歌やなあ。
懐かしくて、涙もんです。
夏のキャンプの思い出よみがえって
来ませんか? 

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