こたに医院 | 日記 | 怪談~夏の終わりに。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

怪談~夏の終わりに。

2011.08.29


怪談、中でも、江戸時代以降、盛んだった「百物語」
という怪談会は、興味深いものです。
皆で、代わる代わる、怪談話をして、100番目の話
が終わったら、物の怪が現れるというもので、99番目
の話で止めて置くなどという変種もあるようです。

逆に、へそ曲がりの自分は、ふとした時、今、どんな
ことが起こったら、怖いのかな、などと考えてしまう、
変なクセもあります。

Doppelgaenger ドッペルゲンガーは、ドイツ語ですが、
日本でも、影の病いと言われていて、自分と生き写しの
自分に会ってしまうと、寿命が尽きるとの言いい伝えも
ありました。
文学でも、ドッペルゲンガーを扱った作品は多く、もしか
したら、人間の根源的な恐怖の一つかも知れません。
エドガー・アラン・ポーにも短編「ウィリアム・ウィルソン」
という作品がありますが、寄宿学校から始まる長年の
ドッペルゲンガー現象です。

もっと、単純に、その恐怖感は、想像できます。
たとえば、仕事や学校が終わって自分の部屋に帰って
ドアを開けると、もう自分が帰っているとか、逆に、自分
が部屋にいたら、ガチャガチャと鍵を開ける音がして、
自分が帰ってきたとか。
もっと、シンプルに、夜中、トイレに起きて、部屋にいたら
自分いた、とかも怖いでしょうね。
もう一つ、寝返りを打って、何か気配を感じて、目を開ける
と、同じベッドに、自分が寝ていた、とか。

それが、たとえば、家にいたら自分が何人も帰って来たり
部屋中が自分だらけになってしまったら、すでに、お笑い
か、漫画の世界でしょうけど。
また、それが双子なら、生まれて、ずっとドッペルゲンガー
状態なのでしょうか?
「も一人の自分」って、血だらけの亡霊や妖怪よりも、怖い
と思いますがいかがでしょう?

も一つ、どうかなって考えたのが、背中の妖怪。
この妖怪は、夜中、一人の時にだけ出てきますが、背中に
気配を感じるだけ、振り返っても、足音がして、背中に回り
込むのです。
無論、鏡には写りませんし、他の誰かが来たら、いなくなり
ます。
いわゆる「おんぶお化け」みたいに、重さで人を苦しめたり、
そんな危害は何も与えませんが、ただ、いて、気配を感じさ
せるのです。
ちょっと、嫌でしょ?

あと、deja vu デジャブ現象。
初めての場所や体験なのに前にも体験したことのある様な
「既視感」って、訳されます。
アニメ「ひぐらしのなく頃に」では、パラレルワールドを扱って
そこに、デジャブが繰り返し、出て来ます。
そして、繰り返しのデジャブは、予感や予知をもたらします。
たとえば、知らないはずのビルのエレベーターに乗ったら、
以前にも、乗ったような気がして、目的の最上階に着いて
エレベーターのドアが開いたら、ナイフを持った男が立って
いるのを、予感しているという・・・。

けど、どの話も、百物語の怪談会で話したら、あくびされて
しまいそう、ですね。

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