こたに医院 の日記
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お薬の通り道~注射。
2011.09.17
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お薬は、さまざまな道筋で、からだの中に取り
込まれます。
一番、分かりやすいのが、静脈注射。
いったん、心臓を通り抜けて、お薬は、全身に
流れます。
その発展型が「点滴注射」。
これは、薬剤のボトルと体をつなぐチューブの
途中に、チェンバー(chamber 部屋)があって、
ここでは、注射液がポトポト落ちるため、その
滴の数を数えたら、注射の速度が分かるという
スグレモノ。
血管注射のも一つのやり方が、以前、行われて
いて、最近するドクターのない「動脈注射」です。
これは、目的部位に向かう動脈に注射液を注射
して、集中的に薬剤の効果を上げるというものです
が、むしろ、薬剤の血中濃度が抗生剤の効果の判定
上、重要視されるため、穿刺した動脈からの出血を
考慮すれば、今後もなくなるでしょう。
注射のうち、直接、血管を通さないのが、皮下注射に
筋肉注射です。
局所に刺したときに、注射器の内筒を引いて、血液の
逆流のないことを確認して、注入します。
直接、血流に注入しないことで、時間をかけて、吸収
させて、血流に乗るようにする目的です。
予防のためのワクチンやインスリンなどのホルモンを
注入する場合、用いる方法です。
けれども、まあ、こんなにいろんな工夫をして、先覚者
のドクターたちは、エライものですね。