こたに医院 | 日記 | テレビ離れ。

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こたに医院 の日記

テレビ離れ。

2011.09.09


7月24日のテレビ放送の地上デジタル化に
伴い、NHKの契約解除申し込みが、8月末
までに、9万件に上ったとのことです。
これまでのアナログ放送の受信契約が一旦
解除されることに伴うものですが、デジタル
テレビを購入後の再契約という可能性は
残されているものの、相当数の視聴者の
テレビ離れが起こる模様です。
この9万件の契約解除の内訳、年齢別、地域
別の数字を知りたいところですが、今のところ、
詳しくは分かりません。
ただ、1960年以降、この国の国民にとって
当たり前の基本的なメディアだったテレビが
実は、かなりの人々にとっては、不要のものに
なってしまっていたという事実に、自分は
正直、びっくりしました。
自分の方は、まだまだ、テレビ人間を続けて
いるからです。

これまで、テレビには、かなりお世話になって
います。
今のように、ここまで、メディアの選択肢が
なかった時期には、ほとんどの情報がテレビ
経由でした。
今は探せば、DVDでも、カンタンに手に入る
ような、古い映画も、BSテレビや、その前には
NHK教育で不定期に見ることができただけでした。
フェデリコ・フェリーニの「道 la strada 」や溝
口健二の「雨月物語」、小津安二郎の「麦秋」
や「東京物語」を初めて見たのはテレビでし
た。
その当時のテレビ局内の事情はもとより知りま
せん。
が、誰か、これらの映画の価値を伝えたくてな
らなかったテレビ局の人が、放送の枠を確保し
て見せてくれたのでしょう。
感謝しています。

実は、自分たちはケネディ大統領の暗殺事件
の報道を衛星放送の初実験で見た世代です。
びっくりしました。
ダラスの街で、オープンカーに乗っていて、突
然上体を前後に揺らせて、隣のジャクリーヌ夫
人が抱き止める映像が、繰り返し、映し出され
ました。
テレビって、すごいなと思いました。

けれども、今は、他にもいろんなメディア、いろ
んな情報入手の手段があるし、テレビから離
れて生活できる人が、いてはるんですね。
すさまじい時代の流れみたいなものを感じまし
た。

それとも、もうそんな情報の流れから、離れて
生きて行こうという人たちなんでしょうか。
車の運転中、ラジオをかけていると、この地上
デジタル化前後、もう、テレビとは決別して、ラ
ジオで暮らします、という投書も何回か、聞きま
した。
一つの選択なんですね。
それぞれの人たちが生きて行くための。
 

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