こたに医院 | 日記 | 鎮魂の日:6ケ月と10年と。

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こたに医院 の日記

鎮魂の日:6ケ月と10年と。

2011.09.11


心から、哀悼いたします。

もちろん偶然なのですが、今日9月11日は
二つの大きな災害の節目に当たります。
未曾有の自然災害である「東日本大震災」にと
米国にとって、真珠湾以来60年目の国土に
対する攻撃であり、今の中東戦争のきっかけ
となった「米同時多発テロ」です。
思い返してみれば、この半年、この10年というと
いろいろな事が変わって行きました。

この半年、この国の有様は、すさまじいものでした。
この震災が、津波や原発事故を伴う、史上初めての
複合災害であったために、単なる地震災害に止まらず
多くの街並みを、人命とともに押し流し、漁業をはじめ
ほとんどの産業が壊滅、また放射能汚染は地球レベル
となり近隣諸国のみならず世界中に影響を与えました。
また、原発周辺だけでなく、全国の子どもたちの成長、
発がんの長期健診が必要です。
国全体の委縮モードも経て、6ケ月後の今も、具体的な
復興計画はおろか、仮設住宅すら、十分に供給できて
いません。
これは原発事故の対策の手遅れと併せて、すでに人災
の様相です。
政治の無能が原因です。
義援金の配布も、詳しい話は伝わっていませんし。
この国の政治体制の欠点が、この震災の復興計画に、
集積しているのです。

そして、米国の現状。
すでに、中東の戦争はかつてのベトナム以上に泥沼化
しています。
過激派の母体である「イスラム原理主義」は、「中東の
春」と呼ばれるエジプトから、リビア・シリアに至る旧体制
の崩壊の渦中、明らかに、勢力を伸ばしつつあります。
米国の膨大な戦費は、あれほどの大国であっても、国家
予算を圧迫し続けています。
産業の不調もあって、米国の通貨であるドルは歴史的な
下落を続けています。
テロによって亡くなった、約3000人もの一般市民や消防
隊員、また、救助に当たった消防隊員や警察官の相当数
にビル倒壊による「塵肺」からの呼吸器障害が認められて
いる模様です。
印象ですが、今の米国に、かつての明るさや活力が失われ
てしまっているように思われます。
この10年、米国にとっても暗黒の時代であったのでしょう。

ああ、なんて、暗い話ばかり。
つらくて、悲しいですね。
だからこそ、今は、一歩一歩、一日一日、大切に生きて行き
ましょう。
地道に、そおっと。

洋の東西で亡くなった人たちの思いをしっかりと受け止め。

半年前、10年前に逝った多くの方がたの冥福を心から、
お祈りします。

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