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こたに医院 の日記

アメリカの「政治文化」

2011.10.05


アメリカが、台湾の貸与供給することを、発表
していたF14戦闘機について、中国からの
「内政干渉」という抗議を受け中止になりました。

「内政干渉」というのも、国際的には別の国で
ある中華民国に対して、十分干渉している分、
意味不明ですが、アメリカがF14を貸与しようと
した目的も、明らかに、中国に対する牽制でした。

はっきり言えば、それこそ、アメリカが「世界の
警察官」として、ここ60年以上、第2次大戦後、
占めている立場、スタンスでした。
それに対して、中国は、猛然とアメリカに抗議し
バイデン副大統領が、慌てて、北京に行きました。
時代が変わって、今や、中国は、世界一、アメリカ
の国債のお買い上げ国なのです。
そして、以前から、非難されているように、中国
は、人民元の為替相場の政府管理を維持して
おり、両国間の貿易不均衡は、相当の隔たりと
なり続けています。

自分たちのイメージの「強いアメリカ」は、すでに
ありません。
悲しいですが、今は中国の顔色を窺う国なのです。
そして、台湾への戦闘機貸与は、無期延期、中止
されました。

この出来事は、実は、大きな問題を含んでいます。
建国以来、200年以上、アメリカがかち得た「政治
文化」が損なわれたということを、オバマ大統領は
理解できているのでしょうか?
今後、イスラエルや中東、東南アジアで、アメリカが
行動する際、かつての輝き、誇りはもうないでしょう。
西部劇の騎兵隊みたいに、ただ単純に、強い正義
の味方。
そんなアメリカも、ヴェトナムで傷つき、アフガ二スタン
・イラクで致命的になりました。
それでも、今回の台湾の件ほど決定的ではなかった
ように思います。
東南アジアの領海問題は、一触即発です。
この問題に有力な解決を与えることができるのは
アメリカだけなんでしょうが。

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