こたに医院 | 日記 | TPPへの道。

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こたに医院 の日記

TPPへの道。

2011.10.09


野田首相が、歴代内閣の懸念事項であった
TPP(環太平洋経済連携協定)交渉に参加
表明する準備を進めています。

そして、輸出を主とする自動車・電器産業と
農業との意識のズレが一層表面化して来ま
した。
TTPこそ、両刃の剣です。
例外のない「関税撤廃」ですから、輸出の点
では、有利に違いないでしょう。
けれども、品質や味の問題を度外視すれば、
安い、外国産の米や野菜の農産物や肉など
の畜産物が、津波のようにこの国にあふれて
しまうのです。
つまり「関税の撤廃」を中心とする貿易の
活性化は当たり前のように、農業生産を
はじめ、一次産業を圧迫するでしょう。
安い農産物がどっと輸入され、生産調整を
はじめ、農家の保護を目的に政府からの
交付助成金漬けにさせられていた、国内の
農業生産者の皆さんにとっては過酷な状況
がやって来ます。
実際、早くから、TTPや関税緩和に積極的
だった韓国では、農産地では、かなりの影響
があった模様です。

そういった事情から、農協をはじめ、すべての
生産者団体は、全面的に、TTPに反対して
います。
そして、円高で輸出の落ち込みを懸念する、
自動車・電器産業は、政府に対して、TTP
のより早い締結を求め、圧力をかけています。
それぞれの立場かrすれば、当然でしょう。

やはり、ここで問題なのは、互いが納得する
話し合いが不十分だということです。
同じ国に生きて、自動車・電器産業の従事者
も、やはり、お米や野菜を食べ、その農業
従事者も、やはり、自動車や冷蔵庫を買うの
ですから。
互いの利益と不利益を、並べ立てて、痛みを
分け合うことが、今は、必要なのです。

関税の撤廃で、複数の国家が、より強い体制
を構築すること。
さらに、統一通貨であれば、さらに円滑でしょう。
それが、EU(ヨーロッパ連合)で、アメリカ合衆国の
ドルに対抗しようとの危機感が原動力になりました。
TTPは、太平洋を取り囲む国家が連なって、関税の
撤廃をもくろんでいるのです。
なかなか、難しい問題でしょう?

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