こたに医院 | 日記 | 片頭痛。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

Top >  日記 > 片頭痛。

こたに医院 の日記

片頭痛。

2011.10.12


頭痛の患者さんが増えています。
くも膜下出血や、脳腫瘍などの急性頭痛も
無視できませんが、外来で多いのが、長年
続く慢性頭痛。
その慢性頭痛にもいろいろあります。
女性に多くて、むかつくのが、片頭痛。
やや男性に多い、目の痛みが続く群発頭痛。
肩こりの強いのが、筋緊張性頭痛。
そして、それらをあわせた混合型頭痛。
その他、頚椎の病気が原因と考えられること
もあります。

中でも、片頭痛。
世界中で患者さんが増えていて、その証拠
の一つが、製薬会社の動向。
膨大な研究費を投入して、どんどん、新しい
薬品を開発しています。
その一つ、トリプタン製剤は、これまでのエル
ゴタミン製剤でも効かなかった症例でも有効
だったりしますが、何せ、高価。
エルゴタミン製剤のジヒデルゴットやクリアミン
が、保険薬価で、1錠、高々20円程度なのに
対して、トリプタン製剤は、1錠、平均900円も
します。
追々、開発が進み、安くなるでしょうが、診察室
で、患者さんに処方して、ご負担がかかるのが
申し訳なくて、以前からの薬、エルゴタミン製剤が
効けば、できれば、そちらを処方したいのです。
病院によっては、トリプタン製剤だけを採用して
いるところもありますが。

片頭痛自体は、頭蓋内で、血管が拡張して、脳
圧が上がって、また、痛み物質が分泌されて、
吐き気や頭痛が起こると考えられていますが、
なぜ、血管が拡張してしまうのか、確かな原因は
分かっていません。
臨床的には、ストレスに関わることが多く、自律
神経が関与している可能性が多大です。
心身症に分類されてはいますが、実際は、そう
単純ではありません。
当院では、漢方をベースにして、頓用として、エル
ゴタミン製剤を処方して、仕事や家庭の人間関係
を伺って、整理して、問題を解決しています。
長年、市販のイブやセデス、バファリンを飲み続け
頭痛に悩んだ人が、頭痛から開放されて、ニコニコ
されるのが、自分の何よりの幸せです。

日記一覧へ戻る

【PR】  キャンバスホーム。 京都  和風レストラン 鈴長  &G's Palette アンジーズパレット  ネイルサロン モンレーヴmesreves   STUDIO MO’WAX