こたに医院 | 日記 | 大学の、9月入学について

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

Top >  日記 > 大学の、9月入学について

こたに医院 の日記

大学の、9月入学について

2011.10.21


この国の一部の大学で、現行の4月
入学を改めて、欧米や中国、韓国と
同じ9月からの入学とすることを検討
しているそうです。
そもそも、いつから、この国では、学校
の入学を、4月にしたのでしょうか?
答えは、すぐに見つかりました。
この国でも、大学の入学が、もともと、
9月だったのが、陸軍士官学校の入学
は、なぜか、4月。
で、質のいい学生を手に入れたいと、
陸軍の横槍で、大学から、小学校まで、
4月になったとのこと。
さらに、官公庁の予算年度も4月始まりと
なったため、社会全体が4月からが新年度
扱いになったみたいですね。


じゃあ、なぜ「9月入学」が必要だと言うのでし
ょうか?
その根拠は、他の国と足並みを揃えなければ
海外から、優秀な学生が入学してこないという
こと、日本から他国に留学する際も時間の無
駄があるというもののようです。
でも、これまでだって、外国から、優秀な人材
が日本に来ているし、日本からの留学生も、
現地で、外国語学校に入ったり、若者ならで
はの旅行したり、それなりに有意義な時間を過
ごしてきたのです。
アメリカ国内やヨーロッパで、夏、旅をしてると
6月からだと9月までの新年度、夏休みの旅行
している欧米の若者に混じって、春に留学して
きて、9月まで、ゆっくりしている日本の若者も
いるのです。
それはそれで、いいんじゃないかなあって、思
ってしまうのですが。
一言で言えば、9月入学の話なんて「余計なお
節介」に過ぎません。

幼児や小学生の英語教育も、同じこと。
英語をはじめ、外国語は、道具です。
その前に、それを使うヒトの思考や生活の、
いわば「OS(オペレーティング・システム)」は
母国語なのだと思います。
簡単に言えば、多くの「英語下手」の日本人
は、そもそも、日本語も下手だし、チャチです。
もっと、日本語を磨けよ。そしたら、英語だっ
て、フランス語だって、イタリア語だって、もっ
と、よくなるって、思うのですが。
先日、テレビで、幼児の英語教育推進派のマ
マたちvs日本語教育の充実を訴える大学の先
生が、討論していましたが、上滑りして、実の
ない話。
なぜなら、そのママたちの日本語が、貧弱で
表現力に乏しく、さらに、その日本語の貧しさ
に、本人たちは気づいてないという、馬鹿馬鹿
しい悲劇。
自分たちの英語コンプレックスを、子どもたち
を、犠牲にして、解消しようという根性です。

大学の入学。
今の4月が、ベストとは思いません。
入試が、真冬で、体調をくずしてしまって、十分
の成果を上げられない学生さんもいますから。
けれども、いきなり、9月にするんじゃなくて、
国民全員で、こってり、腰を据えて、議論しても
いいでしょう。

日記一覧へ戻る

【PR】  しらかし整体院  有限会社 仏壇・墓石のいとう  ハローストレージ市川大野パート3  家族葬、市民葬、自宅葬、献体葬なら・・・生活葬祭センター  そろばん塾ピコ小倉北校