こたに医院 | 日記 | 低濃度汚染水を飲んで見せても。

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こたに医院 の日記

低濃度汚染水を飲んで見せても。

2011.11.01


福島原発について、情けない、ある意味、
悲しい出来事がありました。
担当の内閣府政務官の某が、記者会見で、
「そこまで、処理したあとの汚染水が安全
というのなら、飲んでみせろ」という喧嘩腰
の記者発言を受け、その汚染水を取り寄せ
今日の記者会見で飲んでみせました。

意気揚々と、コップの水を飲む姿を見て、
情けなく、悲しい気持ちになったのは、自分
一人じゃないでしょう?
福島第一原発で、避難区域に指定されて、
他県への避難を強いられている人たち、
子どもたちの健康と将来に大きな不安と
絶望を感じている親たちにとっては、問題の
すり替えめいたパフォーマンスに怒りを感じて
いるのではないでしょうか?
皆が、本当に、心から求めているのは、こんな
低脳な蛮勇でなく、政府と東電が冷静に、この
未曾有の放射能汚染について、十分な説明を
して、納得させてくれること。
これまでの隠蔽めいた、終始、守りの姿勢を捨て。
その点、今回のパフォーマンスは、そんな気持ち
に泥を塗った、お調子者の政治家の誠意のなさを
露呈したのです。

確かに、O-157菌の汚染疑惑のカイワレダイコン
を、テレビカメラの前で食べてみせたり、BSE狂牛病
騒ぎの時も、鶏インフルエンザの時も、政治家たちは
そんなパフォーマンスが大好きです。
票集めになると信じているのでしょう。
けれども、それは、自分勝手な政治家の論理に過ぎ
ません。
今回のように、細菌やウィルスの感染などといった
手段を選べば、回避、予防のできる問題でなく、より
広範で、より深刻で、おそらく、人間一生分くらいの
長い時間の恐怖に直面している人たちにとって、今回
のことは、逆なでに思えるでしょう。

コップに、精製後の汚染水を注ぐ手が、ブルブル、震えて
いたのが、唯一のご愛嬌かも知れませんが。
やってしまって、もう、取り返しのつかないでしょうが、政府
・内閣がこの人選に責任を負うべきでしょう。
 
「 民度」という言葉がありますが、自分は、この民度の低さ
には耐えられません。

政府・内閣は、この人選に、責任を負うべきでしょう。

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