こたに医院 | 日記 | 「白血病」

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こたに医院 の日記

「白血病」

2011.11.10


「めざましテレビ」の司会、大塚アナウン
サーが急に入院して、番組をお休みされる
とのことです。
病名は「急性リンパ性白血病」とか。
他の若いアナウンサーや華やかな出演者の
中で、番組を締めていた存在だけに早く復
帰されることを祈ります。

その病気「白血病 leukemia」は一般的に
も、よく知られている病気の一つでしょ
う。
血液の細胞成分は、大きく分けて、酸素を
運ぶ「赤血球」、炎症や免疫を担う「白血
球」、そして、出血のとき止血の「レン
ガ」
の役割をする「血小板」があります。
けれども、もともとは、骨髄で、同じ幹細
から、機能分化して、作られているのです。
そして、他の内臓の細胞以上に、血液の細
胞は、入れ替わりがさかんで、その分どんどん
新しい細胞が作られます。
その際に、染色体の遺伝情報の読み込みが
行われるのですが、その読み間違いが起こ
ることがあります。
中には、本来の働きを失い、相互の制御を
失い、他の血液細胞の分裂を抑え込んで、
増えてしまうものもあります。
その一つが、白血病です。
通常、感染や炎症のない状態で、単位容積
あたり、4000~9000の白血球数
が、一桁違いの4万~6万くらいまで、増
えてしまうのです。
増えたくせに、白血球本来の「からだ防衛
軍」としての能力はありません。
で、感染症に弱くなって、亡くなってしま
う病気です。

そして、その白血病のうち、種々の血液細
胞に分かれる分化能を失って、若い、幼若
な細胞のまま、増加する「急性白血病」
と、分化・成熟する、ほぼ正常な形態の細
胞が増加する「慢性白血病」に分類されま
す。
また、白血球のうち、リンパ球成分の多い
のが「リンパ性」、また、造血細胞の幼若
な形態のもの(芽球)が増加するのが「骨
髄性」と分類されます。

そのうち、今回の大塚さんの白血病は、急
性・リンパ性白血病なのです。
特に、9番目と22番目の染色体間の転座に
よる、フィラデルフィア染色体の有無によ
って、予後のよしあしが変わるとされて
いましたが、最近は、改善されてきたよう
です。

化学療法をはじめ、末梢血幹細胞、臍帯血
そして、骨髄移植。
さまざまな可能性がありますが、やっぱり
体の負担の大きい闘病生活でしょう。

一日でも、早く元気になられますように。
心から、お祈りしています。

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