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こたに医院 の日記

福島の子どもたち。

2011.11.08


福島県郡山市の小児科のドクターが気になる
数字、調査結果を発表されました。
市内の幼稚園の子どもたちの体重の増加を
調べたところ、1年間で、平均0.8kgで昨年度
の同じ1年間の3.1kgの約4分の1に留まって
いるというのです。
そして、この2つの年度の大きな差は「外遊び」
だそうです。
そう、福島の原発事故の影響で、福島の子ども
たちは「外遊び」ができないのです。

母親の一人の話では、3月の事故まで、おうちの
隣りにある公園の遊具で、お友達とあたりが暗く
なるまで、遊んで、おうちに帰ると「お腹が空いた」
と、ぱくぱく、夕ご飯を食べていたそうです。
子どもらしい、幸せな毎日だったんでしょうね。

ところが、福島原発の事故のあと、子どもの「外
遊び」も、学校や幼稚園の屋外の活動も、放射性
物質の飛散の恐れがあるとして、すべて、中止に
なっているのです。
この状況が、いつまで続き、どのように解決していく
のか、皆目、メドが立っていないのです。

初めの小児科のドクターによれば、子どもの成長に
とって、「外遊び」は、この調査のように、体位・体力の
成長に寄与するものである以外、感情・知恵などの心
の発達、さらには、人間関係やかけひきといった社会
性に関わる部分にも大きく影響する模様です。
郡山では使われなくなった大型スーパーの跡の建物
を屋内の遊び場に改装しようと、行政が企画している
とか。
やむを得ない状況とは言え、まず、子どもたちが駈け
回れる空間として、受け入れてもらえたら、いいですね。
でも、「外遊び」なら、太陽光により、骨の成長に欠かせ
ないビタミンDの活性化も得られますが、そのあたりも
心配です。

もちろん、ここ10年後の甲状腺をはじめ小児悪性腫瘍
の出現も気がかりです。
チェリノブイリ原発の事故後も、多くの小児癌の子ども
たちが治療を必要としていました。
今回の原発事故は、放射能汚染の点では、1桁違う位
のものとも、考えられています。
相当の覚悟で、子どもたちや住民の健康調査を続けて
ほしいのです。

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