こたに医院 | 日記 | オリンパス疑惑。

光学機器、カメラメーカーのオリンパスが、
有価証券の投資損失を隠すために、企業
買収を使っていたことが明らかになりました。
かなり、巧妙な手口で、相当の期間、続けて
いた模様ですから、歴代の社長、役員の共犯
と考えるべきなのでしょう。

オリンパスと言えば、自分たち、元アナログ世代
にとっては、ニコンより、幾分手に入りやすい価格
の１眼レフのペンタックス・カメラ。
それでも、買えなかった自分は、叔母のペンタックス
を借りて、旅して、バチカンのシスティナ礼拝堂に
行ったとき、そのペンタックスを忘れて、１時間後に
気づいて、イタリアやし、出てくる訳ないわなと諦め
半分で、Lost & Foundに行くと、どんな色で、どこの
メーカーのカメラかって、根堀り葉堀り聞かれて、
なんと、誰かが届けてくれてたという、自分にとって
「バチカンの奇跡」もオリンパス。
それに、医者になって、それなりに、内視鏡を触り
始めたときも内視鏡の世界シェア７０％のオリンパス。

そんなに、いい製品を作り続けているというのに。
バブル期、他の多くの会社と同じく「財テク（死語やね）」
で失敗して、１０００億円とも言われている負債を抱え
込んだらしい。
それを誤魔化すために、その損失分を企業買収に費や
したのです。
でも、オリンパスの株価は、大暴落していて、すでに、
会社保有分でも、５００億円の損失になる見込みとか。

そして、この事件は、オリンパスに止まらず、日本の企業
全体の信用問題にまで発展し、他の企業も影響を受ける
ことになるのです。
オリンパス自体は、株式の上場停止になるでしょう。
倒産か、霧散する前に、他の光学機器メーカーに吸収
されるでしょう。
あのペンタックスの伝統（今や、デジカメでも）や、それ
以上に内視鏡の一大メーカーとしての技術や人手が
失われることがつらいです。