こたに医院 | 日記 | 大阪市長選。

大阪の市長選が、告示されました。
争点となるべき問題は、山積されて
いると思うのですが、現職に対抗して、
立候補した元府知事の主張は、大阪市
を自己解体して、府とあわせて「大阪都」
を作るという「制度」問題ばかり。
府民の生活面の改善や、膨張しつつある
生活保護費問題などは、全然、見えてきま
せん。
殊に、１８人に１人が、生活保護を受給して
いるという現状にどう対処するかという問題は
選挙対策上、まないたに乗せにくいのか、ほぼ
不問です。

端的に言って、大阪を「東京都」並みにしたいと
いう主張でしょうが、では、東京が「都」で、十分
機能しているかというとそうでもなさそうなのです
が。
元府知事の主張の根底には、以前からの「道州制」
との関連もあるのでしょうが、どこまで行っても「器」
の問題で、「大阪都」も、「近畿州」も、ご本人の達成
感、自己満足以上には、見えないのは、自分だけで
しょうか？
国からの諸権限の移譲は、現都道府県制でも可能で
しょうし。
職員数を減らすことも「都」への再編成以前に、それこそ
大阪府と大阪市が相互に連携すれば、この１期の首長
間で、できたはずです。
それでも、なお「大阪都」構想に、意義が感じられません。
時流に乗って「維新の会」とかに所属する議員の先生方に
教えてほしいくらいです。

さらに、この会は、近い将来国政にも進出する意向とか。
この選挙で、大阪市民の良識にたのむところは大きい
のですが、選挙は「水もの」
やや怖い話です。