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「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

アシモ君。

2011.11.16


アシモ君は、どんどん、進化して行きます。
少し前まで、何だか、よちよち歩きやったのが、
今は、妙に、なめらかに、やや、おしりをゆすり
ながら、腰低めに歩きます。
性格的にも、苦労人なんでしょうか?
船場の丁稚上がりの松下幸之助さんみたいに
両手をももに置いて、腰を屈めて、頭を深く下げ。

特に、今年のヴァージョンで、感心したのは、
手の指のなめらかな動き。
握力とか、どの程度か、知りませんが、指を
閉じたり、開いたり、もう本物の人の指みたい。
ソニーの開発者によれば、その点、一番工夫
したとの事で、指の関節に使えるモーターの
大きさにも限界があり、今回はこれまでご法度
とされてきた「油圧パイプ」を使って、滑らかな
動きを実現できたそうです。
その「油圧パイプ」は、これまで油もれが起こった
場合、周りの電子部品を損傷するからと「禁じ手」
とされてきたとか。
詳しい仕組みは知りませんが、手を握った時の
握力を出すためには、油圧としては、加圧する方
がいいのかな?
それにしても、人体の仕組みの巧妙に改めて
感心しますね。
人体の場合、手には開閉のための筋肉はありま
せん。
筋肉のあるのは、手首までで、手ではその筋肉の
延長の腱(収縮しない)が、指の骨に付いています。
仮に、指の骨まで筋肉が続いていたら、手は、今の
5倍以上の大きさになると言われており、そうなると
今の人類の文明は、ここまで発達せず、あるいは、
全く違ったものになっていたでしょう。
液体の圧力は「パスカルの原理」に従うものです。
ですから、今のアシモ君の原理が将来のロボットに
伝わっていくとしたら、温度や圧力、パイプの耐性
など液体のもつ性質が、一つの限界になってくるで
しょう。
その点、人体の仕組みに類似したアシモ君の開発
も並行して考えてもらった方がいいのかも知れません。
「非液体関節」の別系統のアシモ君。

でも、楽しいですね。
アトムみたいな、ロボットはまだまだでも、アシモ君は
どんどん、ヒトに近づいてきてくれて。
このロボットの進化の話題、大好きです。

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