こたに医院 | 日記 | えらいぞ、ジュニア君。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

えらいぞ、ジュニア君。

2011.11.17


北海道を、ここ数日、寒波が襲っています。
15日、夜は零下3.6度と冷え込んでいる中、
午後4時頃、車で出かけた81才の男性と3才
の孫の女の子が、カーブで、車がスリップして
河川敷に転落、窓ガラスも割れ、吹き込む雪
の中で、一晩明かしました。
心配した家族も、懸命に探しましたが、見つけ
られずにいたところ、16日午前、無事、発見
されました。
2人とも、軽い凍傷で済んだそうです。

この奇跡を起こしたのは、男性の飼っている
ラブラドール・レトリーバーのオスのジュニア
君でした。
転落した車に乗っていたジュニア君が、この
3才の子をずっと温めていてくれたのです。
本来、寒冷地の犬種であるラブラドール・レト
リーバーは、賢い犬で、介助犬や盲導犬と
しても、活躍していますが、体温は平熱でも
39度近いとのことです。
その体温で、氷点下の夜、なかよしの3才の
女の子を一晩中温め続けたのです。
エライわんちゃんでしょう?

画像を見ましたが、おとなしそうな黒いわん
ちゃんで、飼い主のおじいさんと孫が救助
された後なのに、心配そうに河川敷の転落
車を見ていました。
ギュッと、抱っこしてあげたかった。
ジュニア君もお腹が空いていたやろに。

それにしても、この話、大好きです。
だから、うれしくて、うれしくて。

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