こたに医院 | 日記 | ん?M?N?

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

ん?M?N?

2011.11.21


日本経済新聞の片隅で、東京の「日本橋」
のローマ字表記についての記事を見つけ
ました。
交差点の表示は「Nihonbashi」なのに対し
て、地下鉄の表示は「Nihombashi」
同じ「ん」が、n になったり、m になったり。
これって、おもしろいでしょ?

じゃあ、実際、自分でどんな発音をしているか
考えてみたら、日本の「ん」は、m の発音をして
から橋の「ばし」の b の破裂音ていうのが、自然
かな?
だから、m は、自然の発音を表わしている表記。
それに対して、n は、50音図に合わせたローマ字
表からの「ん」の表記なんですね。

ローマ字は面白い。
自分は、小学生のとき、なぜだか、突然、ローマ字
に目覚めました。
なんでもかんでも、ローマ字で書いてたり。
後から、歌人の石川啄木が、ローマ字日記をつけて
いたって知りましたが、結局、そんなことをしていた
のです。
他愛もないことですが、何だか、いつもの文章でも
「暗号化」しているような快感がありましたっけ?
そのときはヘボン式は知らずに、「訓令式」または、
いわゆる「国鉄式」(今のJRが民営化する前の「日本
国有鉄道」です。)です。
さ行はすべて 「s」+母音、た行は「t」+母音、だ行は
「d」+母音といった具合で、統一されているのです。
けれども、英語をかじりかけてから、それでは無理なの
が分かりましたが、例えば、du は英語では、デュとは
読めても、ヅとは、読めません。
そこで、ヘボン式が理解でき、ちょっと、おしゃれに思え
ました。

この「ヘボン」という名前も、今なら、ヘップバーンと書く
ことでしょう。
「アフリカの女王」や「旅情」の主演女優キャサリン・
ヘップバーンと同じ一族の米国人医師James Cartis
Hepburnが、幕末の日本に来て、考えた表記です。
けれども、その名前も少し破裂音を強調して「ヘボン」と
言った方が、実際に近いかも?

今では、ジはji、 ズはzu、ヅはdzuと書く方法で、海外で
の発音が、実際の音に近いため、パスポートの表記にも
用いられています。
ただ、この読み方も、英語圏だけを中心にしたものであり、
他の欧州語の発音では、ヘボン式も有効とは言えません。
  
まあ、考えてみると、アルファベットを使う外国語すべてに
共通の発音自体、ありませんものね。

でも、初めの話に戻って、ヘボン式でも、「ん」をmと書けた
っけ?
調べてみると、特例のきまりがあるのですよ。
「B・M・Pの前では、『ん』は、m で表記」できるという。
でも、n を使ってもいいのかな?
大阪のミナミ、難波だって、Namba って表記できるという
ことです。
人名の本間さんは、Homma ?
ほんまかいな?

お後がよろしいようで。

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