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こたに医院 の日記

先軍政治。

2011.12.29


他に、権力基盤のない、若い継承者に
とって、選択の余地はなかったでしょう。
その窮屈な、難しい立場は容易に想像
できます。
選挙もなく、国民を抑圧するためにも、
国家間の交渉にも、軍事力をひけらかす
他ない、前時代的な国家体制です。
国民の中にある、旧弊の一つ、儒教思想
からすれば、長男・次男を差し置いて、
三男の正恩(ジョンウン)が跡継ぎになる
こと自体、国民の反感をかうことになる
はずですし。
党にも、軍にも、十分の基盤を築けていない
以上、先代の父の正日(ジョンイル)の後釜
に入ることで、精一杯でしょうし、憶測ですが
それ以上の覇気のようなものが感じられません。

けれども、実は、残念でなりません。
ジョンウン君には見えないかも知れませんが
これは、あの国が、生まれ替われた、最初で
最後のチャンスだったのです。
日本人や韓国人の拉致は、明らかに、先代の
ジョンイルの妄想から出て来たものですし、
「父の誤り」として、国際的な謝罪をすれば、
世襲制という歪みはあっても、国家としての
北朝鮮を、日本・韓国をはじめ、世界中の国
から、容認されたでしょうに。
20代の彼には、そのことに思い至ることの
できる基盤も環境もなかったのでしょう。
残念でなりません。

それどころか、この20代の愚君は「先軍政治」
の堅持まで、宣言してしまいました。
これは、軍の幹部たちの身分保証の意図が
ありありと見え、痛々しいのですが、老いた将軍
たちのご機嫌取りをしなければ、ジョンウン君
の地位も危うかったのでしょう。

側近七人衆と呼ばれる、ジョンウン君の取り巻き
連がいます。
みんな、60才以上の高齢者ですが、この連中が
あの国の権力に群がる「妖怪」なのでしょうが、
もし、権力転覆や混乱が生じると、核兵器や生物
化学兵器のテロ組織や新興国への拡散・流出も
懸念されます。
北朝鮮の国民にとっては、まだまだ、空腹と苦難に
満ちた、長い冬が続きます。

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