こたに医院 | 日記 | お正月。

お正月って、実は、苦手です。
第一に、お盆もですが、人混み。
みんなが、楽しそうにしているのを
見るのは嫌いじゃありませんが。
その点、やっぱり、へそ曲がりの
偏屈おやじなのかも知れません。
で、大抵、お正月は以前からの
病院で救急外来に巣食っています。

年末年始は、国内で最大級の「民族
の大移動」全国規模の人のシャッフル
が起こり、案の定、インフルエンザが
流行の兆しを見せています。
あと、昨年中の「ノロウィルス」の急性
腸炎。
忘年会や、おせち料理で、いつもとは
違うゴチソーを食べた「食中毒」か？
と思って、救急外来した人のほとんど
が、ウィルス性腸炎でした。
熱発や全身倦怠はつらいですが、皆
決まって、３ー４日で、軽快します。
だから、その間、しっかり、水分と炭水
化物を摂ってほしいのです。
しんどいでしょうが。

あと、年配の方の脱水症も、冬場、多い
のです。
暖房の中で、夏ほど、積極的に、水分も
摂らないでいる人が多いからでしょう。
結果、便秘も多いですし。
体中のかゆみも、そのせいで、皮膚の
乾燥を起こしているのです。
それに加えて、毎日のお風呂で、毎日
石鹸で皮脂を削ぎ落としていることも
問題ですが。

でも、お正月で、好きなものもあります。
一番が、お餅。
よく、お餅が消化に悪いと思っている
人がいますが、それは、全然、逆。
お餅は、すでに、噛み砕いてある訳です
から。
胃もたれするのは、かさが減っている
分、食べ過ぎてしまうから。
焼いて、お醤油と海苔で「磯辺焼き」とか
きな粉で「安倍川」
いいですね。

あと、おせち料理でただ一つ、好きなのが
「龍皮巻」です。
余り、ポピュラーではないみたいですが。
お昆布とお酢でしめたヒラメを、生姜と
一緒に昆布巻した料理。
子どものころから、大好きです。

震災や津波、原発事故で、被災し、家族を
失った人は、もちろん、日本中のみんなが、
楽しい、楽しいお正月、過ごしてほしい。
心から、そう願っています。
お腹いっぱい、お餅におせちを食べて。