こたに医院 | 日記 | 海外では・・・。

松の内まで、しっかり、お正月の国内に
比べて、海外では、もう、様々な出来事
が始まっています。

その一つが、イラン問題。
北朝鮮とともに、各国の要請も無視し続け
核開発を止めようとしません。
１月１日に、自国で濃縮に成功した核燃料
を、研究炉に装填することに成功したと
一層、核開発が進み、核技術も充実しつつ
あることを誇示しています。
さらに、先立って年末１２月３１日には、イラン
海軍により、ホルムス海峡で、ミサイル発射
の訓練まで実施したと発表して、欧米を刺激
しています。、
このミサイル技術は、以前北朝鮮から輸入
されたものでしょう。

その発表に対して、欧米は、国家としての、イラン
経済の基盤である原油の禁輸や、それに伴って
イランの銀行との取引を禁じる法案を議会にかけ
「兵糧攻め」を期しています。
日本などは、王政時代から、日本が主導し開発した
油田からの原油が、輸入不能になってしまうのです。
イランは、欧米諸国の制裁に対して、強く反発して、
今度はホルムス海峡の封鎖の可能性を発表しました。
これも、米国以上に、日本の国の生命線　ライフライン
に関わる問題です。
まさに、果てしない「泥仕合」の有様です。
予断を許しません。
欧州の経済危機も、何ら改善の見込みなく、年を越えて
進行中です。
年末には、１０数年振りに、１ユーロ１００円を割り込んで
います。
記憶にあるだけでも、１ユーロ１６０円以上のイタリアや
フランスを旅した自分にとって、ユーロは半額近いのです。
信じられない状況です。
人件費の高い、欧州に、もともと、工場の少ない、日本の
電器・自動車産業にとっては、致命的な為替相場です。
片や、韓国ウオンは、ウオン安でユーロに対しても、ドルに
対しても、輸出面で有利なため、サムスン電器やヒュンダイ
自動車は、相当、業績を伸ばすでしょう。
それに対して、通貨としての円はユーロやドルの下落から
の「緊急避難」先にすぎない内容ですのに、一人高。
輸出関連企業の経営者の皆さん、暗くつらい毎日でしょう。

お正月気分のこの国に、冷水を浴びせるような出来事が
続きます。