こたに医院 | 日記 | 米国の銃問題。

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こたに医院 の日記

米国の銃問題。

2012.01.05


米国のテキサス州で、痛ましい事件がありました。
15才の中学生の男の子が学校に空気銃を持って
行き、冗談で、他の生徒に向けていたりしたところ
学校が、警察に通報し、駆けつけた警官によって
射殺されたというものです。
他の生徒が避難した後の学校の廊下で、銃を持った
少年を発見、警官が銃を置くように命じたのに、銃を
向けたため、2発、発砲。
搬送先の病院で、死亡が確認されたというのです。
射殺後、警官は、空気銃であることを確認しましたが
発砲前、実弾銃と判断し、発砲したと証言しています。
詳しいことは分かりませんが、もしかしたら、その空気
銃は親からのクリスマスプレゼントだったのかも、知れ
ませんね。

この事件には、やはり、米国という「銃社会」の悪弊が
垣間見えるのです。
開拓時代の植民地から、始まって、国家となった後でも
「米国憲法」で保証されていると、全米ライフル協会などの
銃愛好団体からの圧力が強く、米国では「銃規制」が進み
ません。
銃規制反対の立場で発言する人たちは「銃犯罪に対する
自己防衛」のために、銃は必需品であるという主旨の発言
を繰り返しますが、これは、一見正しそうですが、実は矛盾
していて、十分の銃規制ができれば、殺人や強盗などの
犯罪に銃が使われること自体が減っていくはずなのです。
まさに「ニワトリと卵」めいた話ですが。

銃のあふれる社会ですから、警官の頭には「学校で、銃を
振り回す中学生」というイメージが、何の抵抗もなく、浮か
んだことでしょう。
日本の警官では、考えにくいことですが。
また、警察に通報した中学校の先生たちにも同じようなイメ
ージが浮かんだと思われます。
日本に住む自分には、考えにくいことですが。

1992年のハローウィーンを思い出します。
その頃、16才だった日本の高校生が、留学先の米国南部
ルイジアナ州で、ホームステイ先の少年と、ハローウィーン
パ-ティに出かけ、間違えて、別の家に行ってしまったため
その家の男性に射殺されてしまったという事件でした。
アメリカの刑事映画で、刑事が犯人を逮捕する際に、銃を
向け、日本語「止まれ」という場面で、英語では「Freeze!」と
言いますが、それが分からなかったという説明もありました。
実際のところは不明ですが、安易に、手元の銃を手にする
米国の状況を反映しているのは、確かだと感じました。

日本の歴史だったら、秀吉の「刀狩り」や、明治時代の西南
戦争の遠因の一つである「廃刀令」のように、人は、一度、
手にした武器を手放すのに、相当、抵抗があります。
刀や銃を手放すことで「丸腰」になってしまう恐怖心が生まれ
るのでしょうか。
ただ、もう「開拓時代」でもあるまいに、銃を手にする米国民
は、考え直してほしいものです。

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