こたに医院 | 日記 | 食べログ。

インターネットの食べログで、やらせコメントを
投稿する代理業者について、消費者庁として
調査を始めると発表しました。
これは、消費者が外で食事をしようとする際に
その手がかりとして、利用するものですが、
本来なら、実際に行って、食べておいしかった
とか、今ひとつとか、まずいとか。
その評判をインターネットで読んで、どうしようか
意思決定をするものですから、当の業者としては
よりいい評判、よりいい感想を書いてほしいのは
当然のことです。
これは、洋の東西、昔も今も、変わらないものです。

１９００年、フランスのタイヤ会社のミシュランが
発行し、１世紀の間、続いているレストランガイドも、
同様の意図ですが、正体も明かさず、料金も支払った
上でランク付けされるため、それなりに、信用されて
いるらしいのです。
けれども、最近、日本版も発行されていますが、自分
がかつて行って、二度と行きたくないと思った、京都の
料理人のＭの店が２軒も選ばれていたりして、やはり、
あてにならないですね。
逆に、銀座の天ぷら屋さんのＫみたいに、行って、
なるほどというお店も選ばれているのですが・・・。

旅行ガイドでも、自分が学生の頃から、発行されて
いる「地球の歩きかた」という本も、逆に、日頃、学食で、
量を食べて満足しているような学生のレポートが中心
したから、おいしいとか書かれていても、全然、あてに
ならなかったですねえ。
所詮、グルメガイドなんて、そんなもんなんでしょうね。
今回の「食べログ」問題でも、調査の根拠になるのは、
結局「景品表示法」だけらしいのですが、問題は、その
「やらせ投稿」を信じて、食事して、十分、満足でき
なかった他のお客にとっては、迷惑なことだということです。
でも、その「やらせ投稿」を業とする業者がいること自体は、
由々しきことでしょうが、商魂のたくましさは、なかなかです。