こたに医院 | 日記 | 眠れない人のために。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

眠れない人のために。

2012.01.09


外来の患者さんで、最も多い訴えの一つが
「眠れない」「眠りたい」です。
以前、診察していた80代のおじいちゃんと
こんな会話がありました。
「先生、どないしても、眠れんのですわ。」
「ほな、今夜は寝んときましょ。そいで、明日、
また、話しましょか?」
翌日、外来の受診がありました。
「どないでした、昨日の夜は?」
「すんません。うっかり、寝てしまいました。」

けれども、一体、なぜ、人は眠らなければならない
んでしょう?
実は、完全には、分かっていません。
ただ、眠らないとどうなるかは、皆さん、ご存知
の通りです。
ふらつき、頭痛、幻覚、譫妄(せんもう)等々。
でも、もし、眠れなくても、夜間、目を閉じて、
横になっているだけで、ある程度は、有効なの
です。
でも、それができないと、皆さん、言います。
退屈だし、イライラしてきて。
結局、眠れなければ、また電気点けて、本を
読んだり、テレビを見たり、パソコンやゲーム
したり。
でも、その動作は、すべて、睡眠の逆、覚醒に
つながります。
CDを選んで、音楽を聴くのも、好きな音楽だと
目が覚めてしまいます。

一番のおススメは、NHKラジオの深夜枠で、
長年、続いている「ラジオ深夜便」
これに、限ります。
もともと、深夜も起きて、仕事している人向けの
番組のようですが、音楽もなつかしいポピュラーや
クラシックの静かな曲、あとは、朗読とか、全体的に
ボソボソした内容です。
これを、イヤホンか何かで聴いて、朝まで、眠れ
ないまま横になっててもよし、もちろん、うっかり眠って
しまってもよし。

NHKテレビで、新たに、眠れない人のための番組も
始まりました。
自分のひいきの宮藤官九郎のMCで、生番組だった
のですが、ちょっと、期待外れ。
番組の製作者も、意図外れだったでしょう。
やっぱり、テレビじゃなくて、ラジオでしょう。
眠れない人は。

そして、数えましょう。
「羊が一匹、羊が二匹、羊が・・・」

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