こたに医院 | 日記 | 清盛。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

Top >  日記 > 清盛。

こたに医院 の日記

清盛。

2012.01.13


1月8日の日曜日から、NHKの新しい
大河ドラマ「平清盛」が始まりました。
源頼朝が、鎌倉で、壇ノ浦の平氏の
滅亡の知らせを聞いて、回想すると
いう設定も、わくわくしますが、他の
源氏の武士が、平氏の悪口を言い
かけたとき、それを制して「平家の
清盛がいてこそ、今の武士が生まれ
たのだ」という話には、興味がそそられ
ます。

その清盛について、あらためて、考えて
みると、自分の中には、ほとんど、何の
イメージもないことに気づきます。
平家の他の武将、源氏の熊谷直実に
討たれた、有名な若い敦盛(あつもり)や、
和歌の名人で、その和歌が「詠み人しらず」
として勅撰歌集に載せられた忠度(ただのり)
は、お能の演目にもなっていますが。
後世の世阿弥たち、能の作家たちにとって、
琵琶法師が語る「平家物語」は、心深く感じる
ものだったのでしょう。

「平家物語」の冒頭でも、

「祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響あり。
沙羅双樹の花の色、
盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」

のまさに「盛者」が清盛のことと思われていた
ため、これまで、十分な理解や共感に至らな
かったと思われます。
けれども、平安末期、藤原貴族の腐敗から、
源平の武士が台頭するのです。
頼朝や義経の父親である、源義朝や、後世
「西行」として知られる、もとは、朝廷の北面
の武士であったとされる佐藤義清(のりきよ)
も、清盛の同時代人なのですね。
この大河ドラマは、
そんなに楽しみです。
面白い話を聞きました。
第一話を見た、兵庫県知事が、泥まみれの
当時の民衆や漁師、武士を見て「画面が
汚い」と批評したとのことです。
それは、そうでしょう。
平安時代の末期で、道路も舗装されている
訳もなく、泥だらけ、薄暗くて、当然。
その「写実」が非常に説得力があるのですが。
あの「汚い」画面が、台頭していく武士のパワー
の煮立っていく「時間」を表現していってくれる
のが、楽しみです。
肉眼で見えるくらいの照明が秀逸。
日本のテレビドラマが、ここまでの照明と撮影
によって、支えられているのが、うれしいです。

「汚い画面」だからこそ、わくわくするのです。
主演の松山ケンイチさんも、最高ですし
 

日記一覧へ戻る

【PR】  カフェレストラン ビビッド  茶問屋 常照園畿北  食と酒 五蓮家  LADY アウガ店  flower&green chou-chou