こたに医院 | 日記 | 17年。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

17年。

2012.01.17


阪神・淡路大震災から17年が経ちました。

けれども今年は昨年の1月17日とは、どこ
かしら、違った思いがあります。
昨年は、この日から約2ヶ月後、この国は
さらに大きな、歴史的な災害に見舞われ
ました。
この二つの災害を比較して、一部の専門家
は、あれこれ言いますが、それ自体には
意味がありません。
被害に遭った人びとにとっては。
どちらの災害でも、人びとはかけがえのない
大切なものを失ったのですから。

むしろ、阪神・淡路のあとも、災害としては
ずっと、続いているという時間感覚。
そんなものが、心の底に漂っています。
そうして、この東日本大震災のあと、一層、
強まった喪失感。
どうしてでしょう?
やはり、目標を見定めたい想いが強くて。
ことに、大震災に津波・原発事故と、多様な
災害に見舞われた人びとの中では、被害の
多様性が認められ、同じ被災者として、同じ
方向を向くことも難しく、具体的な要求の足並み
も揃っていないのが実情で、その点、政府も
的確な対応ができないでいるのです。

今年から、朝の5時46分だけでなく、昼の2時
46分にも、黙祷が捧げられました。
この二つの大震災が、時空を越えて、同じ一つの
「鎮魂」の想いで結ばれているのです。
それは、尊いことです。

亡くなった人びとを、その顔や声、一人ひとりの
違いを忘れずに覚えていてあげたいのは、生きる
自分たちが、より強く生きるための方法なのです。
 

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