こたに医院 | 日記 | イーストマン・コダック。

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こたに医院 の日記

イーストマン・コダック。

2012.01.19


そんなに、真面目に打ち込んでいた
訳ではないのですが、一時は、写真
ばかり、撮っていました。
ビデオカメラも、もちろん、デジタル・
カメラもない時代です。
モノクローム(白黒)で、現像の真似や
焼付けもしていて、プロのカメラマン
(最近、聞かない「死語」?)に教わった
ことの一つが、国産のフジやサクラの
フィルムは、黒の鮮やかさで、アメリカの
コダックには、到底及ばない、っていう
話。
どんなに綺麗なんだろうと、わくわくしま
したっけ。
それから、アンセル・アダムスやスティー
グリッツ、アーヴィング・ペンの写真を見て
ダイアン・アーバスの写真に心奪われ、そして、
ロバート・キャパの戦場のピンボケ写真。
どれもが、コダックのフィルムでした。

そして、カラーフィルム。
その頃は、高くて買えなかったけど、やっぱり、
憧れていました。
サイモンとガーファンクルで、ポール・サイモン
の作った曲もありましたね。
原題は「Kodachrome」 邦題は「僕のコダ
クローム」
イーストマン・コダックのカラーフィルムです。
リフレインの部分が、

Kodachrome
They give us those nice bright colors
They give us the greens of summers
Makes you think all the world's
a sunny day,oh yeah
I got a nikon camera
I love to take a photograph
So don't take my kodachrome away

って、繰り返すのです。
おそらく、ポール・サイモンも、少年時代、写真に
夢中になって、コダクロームなしじゃ、生きてけ
なかったんやろなあ。

昨年、亡くなったアップルのスティーブ・ジョブズも
イーストマン・コダックの開発した(けれども、発売
しなかった)パーソナル・コンピューターを見学して
すぐに、初めてのマッキントッシュ・コンピューター
を作って売り出したって、言ってるし、実は、デジタル
カメラも、原理としては、イーストマン・コダック社の
発明。
ただ、カメラのフィルムメーカーだという自負と自信
が、そんなパソコンやデジカメの発売を妨げたとの
ことです。
そんな、すばらしい会社なのです。
20世紀の。

1880年(明治13年)創業の、その名門イーストマン・
コダック社が、2012年1月19日、ニューヨークの裁判
所に、連邦破産法の適用を申請、破産しました。

大きな木が倒れる音が聞こえるような、そんなニュース
でした。
大きいくせに、虚ろな、寂しい音。
 

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