こたに医院 | 日記 | H5N1。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

Top >  日記 > H5N1。

こたに医院 の日記

H5N1。

2012.01.21


H5N1(高病原性鳥インフルエンザウィルス)。
その鳥インフルエンザウィルスの研究について、
アメリカ政府の科学諮問委員会が、バイオテロ
に利用される恐れがあるとした点に対して、国
内外の学者39人が、共同して、声明を発表し
このウィルスのヒトから、ヒトへの感染の研究を
60日間、自主的に停止するとのことです。

よくも悪くも、政治や世界情勢が科学の研究に
対して、抑制的に働いた、稀有な事態として、
注目されます。
逆に、政治が科学研究を推進したことは、原子
爆弾開発の米国の「マンハッタン計画」や、冷戦
時代、宇宙開発にしのぎを削った米ソの競争など
多々ありますが。

今回の鳥インフルエンザ研究で、問題視されたの
は、元来、家禽類への感染が多く、ヒトへの感染は
困難とされるH5N1ウィルスですが、特定の遺伝子
変異を経ると、ヒトへの感染は容易となり、致死率は
60%に上ると考えられています。
この研究の、60日間の自主停止の間に、米政府を
中心にして、テロなどへの悪用を防止しながら、研究
を進める方策を検討するとのことです。

何だか、生々しい話です。
「貧者の原爆」とも呼ばれる、生物化学兵器は、そこ
まで、差し迫った事態に至っているのでしょう。
純然とした、ウィルス学の最新研究が、バイオテロ
の兵器開発に、日日、利用されているなんて。
やはり、背筋の寒くなる、恐ろしい話ですね。
早く、本当の平和が来る日を、心から、待ち望んで
います。

日記一覧へ戻る

【PR】  焼き鶏 海鮮焼 俺の家  コマーツ英語英会話教室 SET  ハローストレージ武蔵中原  佐賀県/社会保険労務士(社労士)/山田労務管理事務所  たべ