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こたに医院 の日記

GKB47。

2012.01.24


ゲートキーパー、ってご存知ですか?
ここ10年以上、年間の自殺者が3万人を
超える現状、ゲートキーパー(門番)として
の担当者人員の講習や配備で、自殺を未然
に食い止めようという方針です。
それは、いいのですが、厚生労働省が最近
「GKB47宣言」などという名前のキャンペーン
を打ち出し問題がやや混み入ってきました。
GKB、とは、上のゲートキーパーにベーシック
を加えたもので、47とは、47都道府県という意味
とか。
問題の性質から、考えると、やはり、厚生労働省
の担当者の悪ノリだと思われますが。
でも、そのお役人なりにこの「自殺」問題に対して
国民の興味を持たせたかったのでしょう。
ただ、その担当者の感覚がズレていただけで。

けれども、そのくらい、自殺問題は、重要です。
今の日本では、死因の第1位の癌で、年間30万人
ベースですから、自殺死の3万人がどれだけ無視
できないものか、よく分かります。

自殺は「こころの病気」です。
確かに、うつ状態が高じて、自殺に至る症例も多い
ですが、うつ病でなくとも、自殺することもあるのです。
周囲の誰かが、その人がいつもと違うことに気づけば
いいのでしょうが、問題はそんなに単純ではないのです。

一時、マスメディアが取り上げ、余計に、増えた自殺
サイトやサイトを通じた集団自殺。
車の中で、練炭火鉢を炊いて、一酸化炭素中毒で
数人のグループ自殺のニュースが多かったのですが、
最近は下火のようです。
また、救急の現場では、自殺の企図の有無不明の
薬物中毒も多く見られました。
救急隊が、ていねいに回収してくる薬の包装シートの
空殻や残りの薬剤を、処方元の病院や診療所あてに
返送したものです。
10種類以上の薬が出ていて、患者さん本人も飲み
切れないまま、残っていたものを、過剰に服用する
症例が多いもので。

やはり、本来、その人のそばにいて、その人の変化に
気づくはずの家族や友だちの不在。
「核家族」を通り越して「お一人様」文化の今の日本では
の話でしょうか?

家族と言えば、もしかすると「振り込め詐欺」も、原因は
同根かも知れません。
家族と赤の他人の「振り込め詐欺」の犯人とを区別でき
ないなんて、やっぱり、家族関係の希薄以外、考えられ
ないからです。

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