こたに医院 | 日記 | ダボス会議。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

Top >  日記 > ダボス会議。

こたに医院 の日記

ダボス会議。

2012.01.26


毎年この時期、スイスのダボスで、いわゆる
ダボス会議、世界経済フォーラム年次総会が
開かれます。
今年は、俳優の渡辺謙が、東日本大震災の
復興について話したり、管前首相が「反原発」
で参加するとかが、話題になっています。
以前は、何故か「ダボス賢人会議」とか呼ばれて
いました。

ただ、気をつけなければいけないのは、これは
「経済フォーラム」であり、キリスト教国を中心に
した会議であり、決定権はなく、言わば、「経済
ショー」であるという点です。
その視点で見ると、この会議の全容がよく見渡せ
ます。
逆に、国際的な問題について、決定的な拘束力を
持った会議や機構はありません。
国際連合ですら、その決定に拘束力はありません。
決定に従わなければ、国連軍を派遣することは、
認められていますが、それ以上の力はありません。
つまり、国際間では、法文化された罰則規定は
ないのです。

トーマス・マンの名作「魔の山」の舞台の結核
サナトリウムは、このダボスとされていますし、
冬のリゾート地としても、有名です。
そのダボスで開かれる会議なのですが、この
複雑な世界情勢の中では、やはり、迷走気味
の印象が否めません。

これは、このダボス会議そのものが問題なの
ではなく、この世界が、現在、どんなに多様な
価値観の中に、埋没しているかを表わして
いるのでしょう。
すなわち、ダボス会議に象徴される「西欧的」
良識では、この世界を把握しきれないという
ことなのです。

グローバル化 globalization は、すでに不可避
の世界の潮流です。
東西格差も、南北格差も、そして、同じ一つの国
の中でも、経済格差は、既成事実なのです。
今年度の米国大統領選は、まさに、その「格差」
社会の審判のような選挙であるとも言われています。

ダボス会議の開催のニュースを見ながら、そんな
ことを思っていました。
 

日記一覧へ戻る

【PR】  小松屋 うなぎと佃煮 創業大正五年 (茨城県土浦市)   サイクルガレージ石橋商店  理学美容院ひで&すまいる工房  メディカルエステ exe六本松店 レディのみ  飛翔舘空手道 学園支部(小寺小学校空手クラブ)