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こたに医院 の日記

核燃料再処理工場。

2012.01.30


青森県六ヶ所村の、使用済み核燃料
再処理工場でトラブルが続いています。
この施設は、日本中の原子力発電所の
使用済み核燃料を集め、その中から、
ウランとプルトニウムを取り出すという
「夢」のような再処理工場です。
1993年から、当初7600億円の建設
予算で始められた工事は、18回の延期
と工期の延長で、昨年2月現在の時点で
2兆1930億円、2.8倍以上に膨らみ、
その上、まだ、「試運転中」で未完成なの
です。
政府は、取り出したプルトニウムを用いて
再度、エネルギーを取り出すという、「夢」
のような「核燃料サイクル政策」を設定して
いますが、そのプルトニウムを利用するはず
だった高速増殖炉「もんじゅ」は、1995年の
事故以来、停止中なのです。
そこで、本来、ウラン燃料のための原子力発
電所で、プルトニウムを燃料とする「プルサー
マル」が、あの福島第一原発や、福井県の高
浜原発、新潟県の柏崎刈谷原発で、計画され
ましたが、プルトニウムの危険性に対して、住
民が反対し、そのまま、今回の原発事故に至
った経緯がありました。

それでも、なお、六ヶ所村の工場は、稼動を
続けている、意味不明、理解不能な状況が
続いているのです。
この処理工場からは、様々な放射性物質が
大気、太平洋に放出、放流されていて、中でも
ヨウ素129は、半減期1570万年と、ほぼ永久
な汚染となり、三陸沖のワカメに取り込まれて
人体に蓄積されていく可能性が大なのです。

今回のトラブルは、準備実験の最終段階とさ
れていた「ガラス固化」実験が、ガラス内に、錆
か、レンガの破片か、の異物が認められ、中止
されたものですが、このまま、今の予定通りの
今年の10月の工場の完成には、大きな不安
が残ります。



政府は、一度、予算化したものは、訳も分から
ず、追加の予算を付け続けるという官僚の論
理から、一度、脱却して、頭を冷やす必要が
あります。
あの「仕分け」の女王のタレント議員は、この
「核燃料サイクル政策」こそ仕分けなければ。
一体、何をしていたんでしょうか?

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