こたに医院 | 日記 | 「芦田修正」

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こたに医院 の日記

「芦田修正」

2012.02.02


現防衛大臣の田中某が、また、国会で
「集中砲火」を浴びました。
自衛隊が合憲とする根拠、それが正しいか
間違っているかは、別にして、たった、一つ
のキーワードが答えられず、立ち往生した
みたいです。
その単語が「芦田修正」です。

これは、現行憲法の条文制定時の出来事
なのですが、歴史上、認められているように
もともとは、米国を中心にした連合国軍総
司令部(GHQ genaral head quarter)
のダグラス・マッカーサーによる「マッカーサー
ノート」が基となっています。
基本的人権や婦人参政権と並んで、旧帝国
憲法との相違点として、強調されたのが「第
9条」の「不戦条項」でした。

ただし、そこに、歴史の変遷と米国の都合が
大きな影響を及ぼすのです。
その、大きな要素が「東西冷戦」構造です。
西欧と米国、新たに、日本を加えた「西」の
民主主義国家と、当時のソ連、東欧に中国
の「東」の共産主義国家が、対立し、冷戦(
cold war)と呼ばれた情報戦や軍備増強
競争に明け暮れた時代のことです。
1945年、第2次大戦が終わった直後の
米ソの「甘い関係」は、直ちに終わりました。
その中で、日本語で「将棋倒し」(英語なら
ドミノ(domino)倒しのように、パタパタ、順
送りに倒れるように、共産主義が広がって
いくという不安のため、その防波堤としての
日本国家の役割を期待されていったのです。
そういった風潮の中で「芦田修正」が提示され
ました。
憲法改正小委員会委員長の芦田均委員長は
1946年8月1日に、現行憲法第9条第2項に
「前項の目的を達成するため」との文言を挿入
しました。
このことが、主権国家としての自衛権を保持を
認める、すなわち「自衛隊」の存在の根拠となった
のです。
「現自衛隊が合憲か、違憲か。」
その議論の中で、いつも、出てくる部分で、その
あたり、防衛省の最高位の防衛大臣が答えられ
ないとなれば、非常に、基礎的な部分で、勉強
不足と言われても仕方ないでしょう。

ただ、この野党の「クイズ質問」もレベルが低い
と思います。
基礎的な「クイズ」で、揚げ足を取るんじゃなくて
もと、緊急の問題の「普天間基地移転」や「辺野古
地区埋め立て」について堂々と議論すべきでしょう。

疑獄事件で収監された首相を義父に持つ、田中某
をかばう積もりは、毛頭ありませんが、そんな防衛相
の資質を云々するより、もっと、実りのある議論が
聞きたいのです。

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