こたに医院 | 日記 | 自転車事故。

「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。

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こたに医院 の日記

自転車事故。

2012.02.06


確かに、自転車は、環境にも、健康にも
有意義な乗り物で、これからの社会では
改めて、もっと普及していくべきでしょうが
現在は未解決の問題をたくさん含んでいます。

例えば、オランダに行ったときは、いつも、
街角にいっぱいある貸し自転車屋さんで
自転車を借りて、街中を、ぐいぐい走ります。
街中が自転車だし、街の仕組みが自転車
に合わせて作られていて、レンタカーを借り
ようとも思いません。
道路では、専用レーンを走ります。
橋の多いアムステルダムですが自転車専用
の橋もあります。
自転車は、自分にとっても、他人にとっても
安全な乗り物です。
でも、この日本では、自転車事故も、多いの
です。
問題の在り処は、すぐに分かります。
国や行政のインフラ整備ができてないため
自転車は童話の動物戦争のコウモリみたい
に、けものでも、鳥でもない中途半端な存在
になってしまったのです。
オランダのように、自転車専用の道路を整備
したり、いっそ、街全体を、歩行者と自転車専用
に改造してしまうか。
(そこには、新たな需要と雇用の可能性もあるで
しょうに。)

けれども、そんなノンキなことを言ってられない、
緊急の問題もあります。
それが、歩道内の自転車が加害者になる事故
の多発です。
さらに、自転車には、運転免許証も、車体のナン
バープレートもありませんから、たちの悪い当て
逃げも多いのです。
これには、交通行政の長い悪政の歴史があります。
かつて、経済成長期、自動車数が増加しつつあった
ときに、確かに、自転車は「弱者」で、事故の犠牲者
も多かったのです。
そこで、行政は、安易に、自転車の歩道走行をむしろ
推進しました。
けれども、少しでも、想像力があれば分かることなの
ですが、歩道内ではより「弱者」の歩行者を傷つける
加害者だったのです。
被害者の声を受けて、警察庁、行政は慌てて自転車
を歩道から締め出しました。
自転車専用レーンも未整備のまま。
コウモリみたいな立場の自転車が、再び交通事故の
犠牲者になるのでしょうか?

交通行政担当者の猛省を求めたいものです。

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