こたに医院 | 日記 | 「反プーチン集会」

ロシア国内が、不安定になってきています。
前回の総選挙の不正投票の画像がインター
ネットで公開され、反プーチン集会が一層の
盛り上がりを呈しているのです。

２期の大統領在任中、「強いロシア」の再生を
テーマに、手付かずのまま、放置されていた
石油や天然ガス等の豊富な地下資源を活用し
大国ロシアにとって、理想的な経済成長を実
現しましたが、今のロシア社会は経済格差に
歪んでいます。
それらは、すべて、元ＫＧＢ（カーゲーベー）の
スパイだった、ウラジーミル・プーチン現首相の
おかげと、多くの国民は信じ、彼も自身の実績
と考えて、人々は服従するものと疑わなかった
でしょう。
けれども、経済の引き締めや、権益の独占、さ
らには、半ば許可制の企業支配など、利益の
誘導は、あからさまで、まるで、封建時代の王
侯貴族のようにふるまっていたのも事実です。

その中で、人々が、もっとも怒ったのは、ロシア
憲法により大統領の連続在任期間が２期まで
であることから、若い腹心のメドベージェフをい
ったん大統領に据え「院政」を執ったり、次に
は、党大会で、再び、大統領と首相の「交換」
を宣言したり、まるで権力の「私物化」を、当然
のようにやってしまったことです。
まさに、世襲の王様か、何かのように。
半島の金一族であれば、徹底的な情報制限を
課し、恐怖政治によって、人々を「つんぼ桟敷
（差別用語でしょうか？）」に置いての世襲です
が、今のロシアはインターネットでもツイッター
でも、みんなの声が収束されます。

そして、総選挙。
プーチン派は、かなり露骨な不正投票をやって
インターネットでもその画像が暴露されました。
若者を中心にした大衆は、自分たちの失業も
経済格差もすべてプーチンのせいだと考え、
反プーチンデモを組織しています。
思っていたほど、安易に、大統領への返り咲き
ができそうもないプーチンは、次に、どんな手
を打ってくるでしょうか？
チェチェン独立戦争で、見せた冷酷さを国内の
反プーチン派にも見せつけるのでしょうか？。
不安です。