こたに医院 | 日記 | 政治って何なんだろう？

人は、荒野で、たった一人で生きている訳では
ありません。
一人が二人になったら、すでに、互いの考えや
希望、願いを口に出して、話し合わなければ
二人ともが快適に幸せに暮らすことはできない
でしょう。
三人、四人、人の数が増えれば増えるほど
互いの関係は難しいものとなります。
今、日本の人口は、１億２千７百万人くらい？
そりゃ、むずかしいはず。
互いの立場や望みが衝突して。
そこに、社会の一つの仕組みとして、政治が
発生します。

今、日本の政治が混迷しています。
国内的な混乱に止まらず、来週、フランスのカンヌ
で開催されるG２０では、「消費税１０％」引き上げ
を、合意文書に明記して「国際公約」なる、聞いた
こともない、摩訶不思議なものに、仕立てあげよう
としています。
国内での議論は、一切、手つかずのままで。
おそらく、消費税切り上げの最終局面で、すでに
「国際公約」だから、とか言い出すのでしょう。
これが、どじょうのやり方ならば、あまりにも、
泥臭すぎます。
相変わらずと言えば、相変わらずのことですが。
政治が、本来の目的を見失って。
人を幸せにするための社会の仕組みのはずが
政党という小集団の愚かな勢力争いに終始し
人びとの意見や気持ちの「鏡」としての役割が
忘れさられてしまっていますね。

そして、たくさんの大臣が、さまざまの局面での
失言で、次々、辞任していきます。
どうして、そんなことを言うのか、も一度、前後の
話に戻って、その文脈から、検証したくなるような
話もあります。
大臣じゃなくて、政治家でもなくて、普通の人間
同志の話であっても、出て来ないような「ことば」
ばかり。
不思議でなりません。

でも、これって、何の話？
国民を幸せにする政治の内容のことじゃないです
よね。
互いのアラ探しばかり。
国家の予算や復興財政を人質にして、税金を使って
その税金すら、官僚の作文、シナリオ通り。
一体何しているんだかさっぱり分からない。
国民にとっては、民主党でも、自民党でもどちらでも
いいから、この生活、毎日の生活を、ましなものにして
ほしいのです。
子どもたちが、この国に生まれてよかったと思う国に
してほしいだけ。
震災や津波、原発の被害、有形無形の被害にあった
人びとを、早く救ってあげてほしいのです。
消費税も、他の税金も、納得して、払いたいのです。
逆累進課税（所得の少ない人ほど、負担が大きくなる）
にならないように、お米や他の食料品など、最低限度
の生活物資は、非課税にするとか。

政治って何のためにあるのか？
選挙で選ばれた議員の皆さんは、国民から何を託され
ているのか？
も一度、それを、思い出してほしいですね。