こたに医院 | お店のミカタ https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/ 「なんだか、しんどい」「少し、休みたい」そんなときの「街の保健室」です。 【日記】 三日坊主。 Fri, 06 Apr 2012 10:11:53 +0900 258832 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/258832 <br /><span style="font-size: large;">子どもの頃から、三日坊主した体験は<br />ありませんでした。<br />と書けば、何ごとも、一途にやり通す<br />強い意志の人間のようですが、そう<br />じゃなくて何か自分で決めて続けるぞ<br />なんてことがなかったようなのです。<br />変な話。<br /><br />ですから、このホームページの日記、<br />ブログが、自分にとっては、数少ない<br />「三日坊主」感覚。<br />振り返って見ると、2月18日以降の<br />書きかけの日記が残っています。<br />(その当時から、解決したテーマも<br />あれば、まだ、尾を引いている問題も<br />あって、また、取り上げたいテーマも<br />多いのですが。たとえば「吉本隆明」<br />や「ピーチ航空」などなど。)<br /><br />興味深いのは、書きかけのまま放置<br />した経過。<br />その、なんとなく感がたまらなくて。<br />それって、ちょうど、仕事中や何か、<br />すごく眠たくて、でも、眠ったらダメで<br />「あ、アカン。寝たら、アカン」と思い<br />ながら、眠ってしまうとか、車を運転<br />していて、もう眠気も限界で、路肩に<br />車を寄せて、バタンと寝てしまうときの<br />あの快感、みたいな。<br />それまで、よく、目を通していてくだ<br />さった皆さんには、申し訳なかったの<br />ですが。<br /><br />禁煙外来で、自分がいつも患者さんに<br />言っていること。<br />禁煙では「もう、一生タバコを吸わない」<br />と思っていると、友人と飲みに行って、<br />足を引っ張られて、思わず、誘惑に負け<br />一本吸ってしまって「ああ、もう、ダメだ」<br />と禁煙を断念してしまいがちです。<br />だから、違う気持ち、つまり「今日は吸わ<br />ないぞ」と思ってもらって、たまたま、タバコ<br />を吸ってしまったら禁煙手帳に何本吸った<br />かを記録して、次の日改めて、また「今日は<br />吸わないぞ」と思ってほしいのです。<br />そして「今日は吸わない」「今日は吸わない」<br />が重なって、ずっと禁煙が続くのです。<br /><br />ということで、ぼちぼち、冬眠から<br />覚めて、春、なんですね。<br />桜も、ようやく、花が咲きはじめました。<br />ですから、皆さん「おはようございます」。<br />改めて、よろしく、です。<br /></span> 【日記】 宇宙ごみ。 Mon, 12 Mar 2012 10:20:34 +0900 231821 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/231821 <br /><span style="font-size: large;">地球上空、大気圏の外側、たくさんの<br />宇宙ごみ(space debris)が飛び交って<br />います。<br />電池切れ・機能を失ったり、使用期限を<br />過ぎた人工衛星・多段ロケット・その他<br />多くの金属部品などで、大小さまざま、<br />回収のメドも立っていないのです。<br /><br />確かに、広大な宇宙ですが、地球上空<br />は、密集したごみ捨て場の様相で、時<br />には、少し前のロシア製の人工衛星の<br />ように、突然落下し、大気圏突入、地上<br />のどの国に落ちて来るか、分からない<br />といった話や、国際宇宙ステーションにも<br />宇宙ごみが接近して、NASAの指示で<br />高度を下げて避難したりしているのです。<br />1998年以来、もう13回も、こんな避難が<br />続いていると発表されています。<br />今年1月の避難の際のごみはソフトボール<br />くらいの大きさだったとのことですが、この<br />大きさでも、衝突すれば宇宙ステーションを<br />完全に壊滅させるくらいの破壊力はあります。<br /><br />地表から300~450kmの軌道上で、秒速<br />7~8kmですから時速25200kmの速度で<br />飛んでいるのです。<br />(分かりやすく言えば「落下」し続けて、地上<br />にたどりつかないのです。)<br />運動エネルギーは(質量)X(速度の2乗)です<br />から、どれだけのものか、想像を越えています。<br />ですから、直径数ミリの微小なごみも軽視でき<br />ません。<br />国際的に宇宙ごみの監視を続けるセンターで<br />は、すでに、9000個以上の宇宙ごみがカタログ<br />登録されているとか。<br /><br />また、1963年には、長さ2センチの銅製の針を<br />5億本近く、散らして、人工的な電離層を作り、<br />電波を照射して、長距離通信を目指すと言った<br />「馬鹿」げた実験も行なわれていたことすらあった<br />模様です。<br />宇宙ごみについて、全然、認識できていなかった<br />のです。<br /><br /></span> 【日記】 休眠預金。 Mon, 05 Mar 2012 11:04:24 +0900 231712 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/231712 <br /><span style="font-size: large;">不思議な話を聞きました。<br />10年以上、出し入れの動きのない<br />銀行口座。<br />銀行業界では、それを「休眠預金」と<br />いうらしいのですが、それを、ことも<br />あろうに、この国の「迷走」政府は、<br />血迷って、全国の銀行から、かき集め<br />震災・津波・原発事故の復興財源に<br />しようと言い出しました。<br />国民にとって、有無を言わせぬ目的<br />であれば、通るとばかりに。<br />自分は、決して、資本主義を奉っている<br />人間ではありませんが、その自分でさえ<br />「私有財産」が、民主主義と裏腹の関係<br />にあることは、肌で感じています。<br />災害復興は確かに重要でしょうが、それ<br />以上に「私有財産」の保護はこの国の秩序<br />のために、不可侵なのです。<br /><br />全国銀行業会は、大人の集まりですから、<br />現政府の、この拙い非常識を教え諭すこと<br />なく、技術面で、相当、困難と逃げています。<br />けれども、本音は「とんでもない」というのは<br />明白です。<br /><br />この休眠預金は、これまで銀行の役得だった<br />訳ですから。<br />それを、いきなり、手放せというのは、なかなか<br />受け入れにくいはずです。<br /><br /></span> 【日記】 バイデン副大統領。 Mon, 05 Mar 2012 10:25:15 +0900 231197 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/231197 <br /><span style="font-size: large;">中国の次の国家主席として、注目されて<br />いる習近平副主席が、米国訪問中、ホワイト<br />ハウス主催の昼食会で、興味深い出来事があり<br />ました。<br />バイデン副大統領による、歓迎のスピーチが、<br />単に儀礼的なものでなく、中国の内政・外交に、<br />相当、踏み込んだ内容だったのです。<br />特に、中国政府の人権問題。<br />1989年の天安門事件やその後の隠匿工作、<br />人権運動家の弾圧を始め、2010年の劉暁波<br />のノーベル平和賞に対する反応など、中国政府<br />の人権弾圧は前時代的で、近代国家の様相では<br />ありません。<br />殊に、世界第2位のGDPの国家として、国際経済<br />に対する責任も問われる中では、許せない状況<br />なのです。<br /><br />そんな中国の現状に対して、アメリカは度々警告<br />を発していますが、米国債の最大の引き受け先の<br />中国にとっては、やや「馬耳東風」の観があります。<br />それが、習次期主席に対しての、スピーチの中に<br />盛り込まれたというのが、痛快です。<br />これまでの中国政府は、米国の警告は「重大な<br />内政干渉」であると、撥ね付けてきましたが、今回<br />は、こんな公の場ですから、もう一言「中国政府は<br />人権問題に対して、十分、手をつくしている」と発言<br />しました。<br /><br />事前に、副大統領のスピーチの内容を把握できて<br />なかった外交筋は、おそらく、叱責以上の処分を<br />受けているでしょう。<br />下っ端の外交官なら、更迭でしょう。<br />けれども、大国・中国が、本当に、国際舞台で、指導<br />的立場を取るためには、この問題は避けて通れない<br />のは、明白です。<br />共産党の一党独裁後の、「普通選挙」の実施とともに。<br /><br /></span> 【日記】 八百長。 Tue, 28 Feb 2012 00:57:49 +0900 231208 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/231208 <br /><span style="font-size: large;">韓国のプロスポーツの八百長問題が大きく<br />取り上げられています。<br />初めは、Kリーグ、サッカーから、発覚して、<br />今度は、韓国のプロ野球やプロバレーボール<br />と、範囲が拡大しつつあるのです。<br /><br />「八百長」って、もともとは、人の名。<br />ずばり、八百屋の長兵衛さんのことのようです。<br />どうも、実は、相当の囲碁上手だったみたいで<br />そのくせ、商売のために、相撲部屋の年寄りに<br />いつも、負けていたくせに、ある日、囲碁の名人<br />と互角に戦って、いつもは手加減していたという<br />話から、生まれた言葉のようです。<br />今では、賭け試合で、わざと、負けたりするとき<br />に使われています。<br /><br />つまり、八百長試合と言われるときには、その<br />ウラでは、賭け事が付きまとっているわけです。<br />韓国で、問題になったプロスポーツも、ウラで<br />賭けの相場を張っている訳です。<br />その賭け自体も、違法でしようが。<br /><br />以前、日本の相撲で問題になった八百長とは<br />少し違うようです。<br />大相撲では、賭けの対象であった点が取り沙汰<br />されたのではなく、相撲の力士の「給与体系」で<br />15日間の取り組みのうち、8勝の「勝ち越し」は<br />給金直しと言って、番付が上がると同時に給料<br />も上がるため、「星」のやり取りをしていた訳です。<br /><br />韓国では、賭け自体は違法でないのかも、知れ<br />ませんが、賭けの対象とするには、やや管理<br />不足でしょう。<br />府立医大の研修医だった頃、持ち回りで、競輪<br />場の医師のバイトが回って来ました。<br />競輪場では、競技開催中、公正を期すために、<br />選手は、場外に一歩も出られないのです。<br />ですから、怪我したり風邪引いたりしたら、自分<br />たちの診療を受けるのです。<br />1年目のドクター揃いだし、可哀想な競輪選手<br />さんたち。<br />(あらためて、ごめんなさい。まだ、駆け出しだった<br />もんで。)<br /><br />韓国の名誉のために、付け加えておくと、プロ<br />野球の八百長試合は、アメリカでも、日本でも<br />ありました。<br />たまたま、サッカーとか、他のプロスポーツと<br />八百長の発覚が、重なってしまったけれど。</span> 【日記】 ストレステスト。 Sun, 26 Feb 2012 23:31:45 +0900 231206 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/231206 <br /><span style="font-size: large;">管前首相が、突然としか言いようのない<br />タイミングで言い出した、原発の「ストレス<br />テスト」ですが、勝手に一人歩きを始めて<br />かえって、混乱を招いています。<br /><br />本来の目的は、原発の周辺住民の不安<br />を解消するためのはずでした。<br />実際の原発に、ストレスをかける訳にいき<br />ませんから、このストレスはコンピューター<br />上のシミュレーションです。<br /><br />例えば、会社や国家の財政が健全かどうか<br />を調べる「健全性検査」としての役割があり<br />ます。<br />「通貨相場が10%上昇」とか、「株(国債)が<br />20%下落」とかの仮の不利な条件を設定し、<br />その結果、会社なら収益、国家なら経常収支<br />赤字の対GDPを「算出」して、会社や国家の<br />健全性を判断評価する根拠を株主や国民、<br />他に提供し、安心を確保する手段なのです。<br />その「不利な条件」を、ストレスと呼びます。<br />最近では、NY連邦準備銀行が、BP(イギ<br />リスの国際石油資本・ブリティッシュ・ペイト<br />リアム)の破綻を仮定したストレス・テストを<br />実施したことがありました。<br /><br />今回は、原子力発電所の安全性について<br />ストレステストを実施すると政府が表明した<br />ことが、問題になりました。<br />具体的には、想定外の地震や津波、テロ<br />リストの攻撃、飛行機の墜落などの「不利な<br />条件」を設定し、原発施設の設計に基づき<br />コンピューターシミュレーションを行います。<br />EU諸国では、あらかじめ、共通の条件が<br />設定されていて、その結果を公表することが<br />義務づけられていて、不合格だった場合は、<br />自国民や他のEU諸国への説明責任が問わ<br />れます。<br />当然のことでしょう。<br />けれども、世界的な影響を与えた「福島第一<br />原発」事故後は、EU各国の原発に対して、各<br />電力会社の提出したストレステストの結果の<br />評価を「評価基準が十分でない」「検査期間が<br />短い」などの理由で、7割の国で評価の先送り<br />となっています。<br /><br />日本では、関西電力が、福井県大飯原発の<br />ストレステストを実施し、政府に提出しました。<br />その前後、原発の「寿命」を40年とする「原子<br />力規制関連法の改正案を、閣議決定しました。<br />担当大臣も、運転開始後、40年超の原発の<br />再運転はあり得ないと明言しています。<br />これが、今回のストレステストの評価が「二重<br />基準(double standard)」として、非難される<br />こととなりました。<br />つまり、政府のご都合主義だとされているのです。<br />そのため、訳の分からない「一次評価」「二次評価」<br />という段階分けが、国内原発のストレステストに、<br />加えられました。<br />そして、今回のテストを「妥当」とした経済産業省<br />原子力安全・保安院の一次評価に対して、内閣府<br />安全委員会によって「まだ明らかにされてない、<br />福島第一原発の事故原因や問題点を踏まえた」<br />上での二次評価を待つものとするとの判断を示し<br />ました。<br /><br />その判断は原子力安全委員会の、いつもの「玉虫色」<br />の「逃げ」と考えられますが、何よりもっと大きな観点が<br />脱落しています。<br />それが、「住民の意向」です。<br />本来、このストレステスト自体が、住民の安心のため<br />だったことが、皆、忘れてしまっているのです。<br />実際、住民は大反発しています。<br />運転休止中の浜岡原発の再開について、経済産業<br />省の官僚に乗せられて「安全宣言」を「勝手に」出した<br />とする前大臣の海江田某の欺瞞は、茶番としても、今<br />は、政府として、もう一度、住民の納得を得る努力を<br />続けるべきでしょう。<br /><br /></span> 【日記】 宇根利枝さん。 Mon, 20 Feb 2012 11:48:01 +0900 229878 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/229878 <span style="font-size: large;"><br />宇根利枝さんが亡くなりました。<br />93才でした。<br />宇根さんは、陸軍兵器工場の託児所の保母さん<br />として働いていた26才のとき、広島の原子爆弾<br />の爆心地から2.7キロ離れた地点で自らも被爆<br />しました。<br />そして、その10年後、山の滝のおいしい水を飲<br />んだとき、あの日のことを思い出したのです。<br />それからは「水を求めて、亡くなった原爆の被害<br />者に、おいしい水を飲ませてあげたい」と、あの日、<br />水をあげられなかったことをおわびして、魂を慰め<br />たいとの思いで、原爆の慰霊碑に「名水」をお供え<br />し始めました。<br />そのとき、自分のいのちの続く限り、おいしい水の<br />お供えを続けようと決心したとおり、50年もの間、<br />広島市内に120ヶ所あるという慰霊碑を、カートに<br />積んだ水を運び、お供えしたとのことです。<br /><br />ここには、一つの思いがあります。<br />それも、一心に思い続けた、深く強い思い。<br />あの日、亡くなっていく被爆者の一人ひとりに、水を<br />飲ませてあげられなかった、という後悔と申し訳なさ、<br />それで、50年もの間、水を汲み、運び、お供えし続<br />けるという、心のあり方、美しさ。<br />誰に命じられたのでも、頼まれたのでもなく、市井の<br />一人のひとが、自発的に考えて、始めて、言葉通り<br />いのちの続くまで、続けたのです。<br /><br />だから、この話は、ずっと、好きでした。<br />その宇根利枝さんが、亡くなったのです。<br />心から、ご冥福を祈ります。<br />そして、もう、水を運ばなくていいんですよ、って言って<br />あげたいです。<br /></span> 【日記】 保険金詐欺 Mon, 20 Feb 2012 10:20:25 +0900 229877 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/229877 <br /><span style="font-size: large;">2009年1月、東京女子医大の内科のドクターが<br />車を運転中、玉突き事故に巻き込まれました。<br />それは不幸なことでしたが、その後、叔父の経営<br />する接骨院で加療したと保険会社に229日分の<br />治療費の請求がありましたが、実際には1日しか<br />その接骨院に行っていなかったとのことです。<br />保険会社から、接骨院に支払われた約339万円<br />を詐取したとして、この叔父とドクターが詐欺罪で<br />警視庁に逮捕されました。<br /><br />保険、例えば、怪我や病気のとき、あれば助かる<br />反面、今回の事件のように、様々の犯罪のきっかけ<br />になる可能性があります。<br />以前にも、保険金を目当てにした殺人がありましたし。<br />保険そのものよりも、お金というものの恐ろしさみたい<br />なもの、感じます。<br /><br />考えてみると、不思議なものですね、お金って。<br />なんだか「欲望変換機能」のようなものを備えている<br />ような。<br />でも、結局、お金って、お金そのものがいいか悪いか<br />じゃなくって、使う人の意図・気持ちを反映するだけの<br />「鏡」みたいなものなんですね。<br />初めて、お金というものを考えた人も、すごいですね。<br />子どものころ、何かの図鑑で見たような、石臼だか、<br />石の車輪だかのような、巨大なお金。<br />それに、金貨。<br />金という、イオン化しにくい、錆びない金属に目をつけ<br />熱を加えて、貨幣を鋳造して、「王」や「皇帝」の名前を<br />刻印して、発行・流通させる。<br />そして、労働や生産の対価として、手に入れた金貨の<br />何%かを、税として、収めさせる。<br />統治や支配そのものを、この小さな金貨が担っている<br />のが、分かります。<br /><br />話が戻って、女子医大のドクターの話ですが、彼女は<br />そんな治療の同意をした覚えもはっきりせず、接骨院<br />の経営者である叔父にすべてを任せていたと言って<br />いるそうです。<br />親戚だし、信頼して、任せていたと。<br />その場合、この保険金詐欺事件の共犯に当るのか、<br />どうか、逮捕の必然性も。、疑問で、同じ医師の身内<br />びいきでなく、警視庁の勇み足も、感じますが、いかが<br />でしょうか?<br /></span> 【日記】 為替介入。 Sun, 19 Feb 2012 23:44:19 +0900 228733 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/228733 <br /><span style="font-size: large;">この「歴史的円高」に直面して、日本政府が<br />為替介入をするのは、野放しの金融筋に<br />対する、当然の対抗策とは言え、他の国では<br />この円の「一人高」は、実は、歓迎なのです。<br />例えば、ドルの立場からすれば、この「円高」<br />に乗じて、米国発の輸出の増加が見込まれ<br />ますし、ユーロ圏も同じでしょう。<br />今や、円は、仲間はずれ、一人ぼっちの「いじ<br />められっこ」状態なのです。<br /><br />かつて、日本政府が、しきりに口にした「国際<br />協調介入」など、すでに、望むべくもありません。<br />「仲良し」だと思って、信じていたのに、欧米の<br />国々は、円の一人高を見捨ててしまっているの<br />です。<br />欧米各国が「円高容認」どころか、対円では、<br />利益を上げているのです。<br />その点、からきし、外交の弱い日本という国は<br />とことん、無策でやられ放題。<br />いいとこ一つ、ありません。<br /><br />自分のような、お気楽人間でも、輸出産業の<br />電器や自動車産業の経営者の立場に立てば<br />この状況の情けないこと。<br />ありえないでしょう。<br />この国、この政府、この金融行政。<br /><br />震災・津波・原発事故から、立ち直るための<br />公共事業で、国内は特需景気で、潤うかも<br />知れません。<br />けれども、対外債務の点では、見通しが立ち<br />ません。<br />ドルやユーロ相場が立ち直る見込みはあり<br />ませんから、当分の間、この「円高」が続く限り。<br /><br /></span> 【日記】 クレジットカード現金化。 Sun, 19 Feb 2012 22:47:16 +0900 228727 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/228727 <br /><br /><span style="font-size: large;">どうしても、少額でも、今すぐの現金が必要<br />で、銀行のATMカードも、手元にないとき、<br />クレジットカードのキャッシングローンという<br />手もありますが、結構、利率も高くて。<br />そんなとき、ふと「クレジットカードで、現金<br />が作れます」っていう広告を見つけて、利息<br />次第では、利用していいかな、って思う人が<br />いても、不思議じゃないでしょう。<br /><br />クレジットカードのキャッシング枠より、低い<br />金利設定のショッピング枠を利用して、業者<br />が、架空のショッピングの金額から数十%<br />差し引いた現金を支払いますが、結局は<br />クレジットカード会社に、その元の金額を<br />請求されるという訳です。<br />商品代金や飲食代の支払いで、クレジット<br />カード会社と契約するのは、簡単ですから、<br />そんな業者が、即席の金融業者になると<br />いう仕組みです。<br /><br />警察庁は、それらの「クレジットカードの現金<br />化業者」の取り締まりを強化すると発表しま<br />した。<br />かつて、いわゆる「闇金」業者として、猛威を<br />振るった後、金利の取り締まりが厳しくなって<br />次に、考え出したのが、この「現金化」なのです。<br /><br />実際、本来、商品や飲食の代金のためのショッ<br />ピング枠ですから、具体性のない現金のやり取り<br />で、いろいろと危険な状況が生まれつつあるのです。<br />それにしても、次から次と考える人って、大したもん<br />ですね。<br /></span> 【日記】 スクランブル発進。 Sun, 19 Feb 2012 21:46:00 +0900 228706 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/228706 <br /><span style="font-size: large;">ロシアの戦闘機5機が、日本の領空侵犯<br />したため、自衛隊機がスクランブル発進<br />したとの発表がありました。<br />この日本という、お人良し国家ほど「領土」<br />とか「領空」という意識が薄い国は他にあり<br />ません。<br />その中でも、海上保安庁(coast guard)<br />や、自衛隊(self-defence force)は、全て<br />の国境線が海上にある特異な国家を守って<br />いるのです。<br />自衛隊が合憲か違憲かの議論の前に、この<br />国境というものの意味を問うことが必要なの<br />でしょう。<br />本当に、この国の「国土」という意識は特徴<br />があります。<br />ここまで、自国の「国土」という意識が希薄な<br />国はないでしょう。<br />実際、1940年代に、米国に占領されて以来<br />の歴史の他、国家主権を失ったことはないの<br />です。<br />自国の国土の意識が薄い分、他国の国土を<br />尊重する意識も低いのです。<br />その点、秀吉といい、西郷隆盛も主張した、<br />征韓論といい、朝鮮半島への国土侵犯は無<br />自覚で、その先の中国、東南アジアへも、何の<br />反省もなく、国境侵犯を犯し続けた模様です。<br />その結果が、沖縄であり、北方四島なのです。<br />そして、尖閣諸島、沖ノ島問題と続きます。<br />それに対して、周囲の他国、中でも、中国や<br />ロシアの国土意識は強く、日本の比ではあり<br />ません。<br /><br />もう一度、この国家と国土、国民について、<br />ゆっくり、考えてみたいものですね。<br /></span> 【日記】 柔道事故 Sun, 19 Feb 2012 19:00:47 +0900 226601 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/226601 <br /><span style="font-size: large;">柔道は、格技の中でも、体の接触も多く<br />落下時の頭部や頚部への衝撃も強い<br />競技です。<br /><br />文部科学省の誰が言い出したのか、<br />やはり明らかに右傾化、偏向と思わ<br />れるのですが、中学校の武道教育を<br />必須にするというのです。<br />子どもの頃から、ずっと剣道少年だった<br />自分としては、夢中にはなっていても、<br />体育の授業で必須にされると押し付け<br />がましくて、反発してでしょうね、たぶん。<br /><br />武道の選択肢としては、他に、剣道でも<br />相撲でもいいとのことですが、剣道なら<br />防具や竹刀の準備が馬鹿にならないし<br />相撲なら土俵が要ります。<br />で、柔道着だけで、あとは畳で済む柔道<br />になるらしいのです。<br /><br />ところが、問題はそんなに簡単ではあり<br />ません。<br />何より、指導者である体育教師のほとんど<br />が、柔道の未経験者で、受身を含む、実技の<br />指導ができないし、安全面の対策も不十分<br />なのです。<br />保護者の不安は、どんどん強まっています。<br /><br />学校のクラブ活動での死亡事故では、総数では<br />柔道は4位程度ですが、競技人口あたりの死者<br />は、ダントツ1位で、2位以下の他の競技の4-5<br />倍なのです。<br />そして、日本では、柔道のクラブ活動内での死亡<br />事故が、十分、検証されていず、受身ができていて<br />後頭部を直接強打されていなくても、頭蓋内出血<br />する症例も多い事実が放置されていました。<br />脳と外側の硬膜を繋いでいる橋静脈からの出血を<br />起こす「加速度損傷」です。<br />強い揺さぶりが繰り返されるだけで、起こるのです。<br /><br />今や、日本よりも柔道人口の多いフランスでは、柔道<br />指導者は、国家資格で、競技やルールは無論、解剖<br />から、救急医療まで、要求され、実際、制度ができて<br />からの死亡事故はないそうです。<br /><br />今回の武道必須化、いったん、見送ってもいいでしょう。<br />十分の準備が整うまで。<br /></span> 【日記】 自転車事故。 Sun, 19 Feb 2012 11:40:05 +0900 226403 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/226403 <br /><span style="font-size: large;">確かに、自転車は、環境にも、健康にも<br />有意義な乗り物で、これからの社会では<br />改めて、もっと普及していくべきでしょうが<br />現在は未解決の問題をたくさん含んでいます。<br /><br />例えば、オランダに行ったときは、いつも、<br />街角にいっぱいある貸し自転車屋さんで<br />自転車を借りて、街中を、ぐいぐい走ります。<br />街中が自転車だし、街の仕組みが自転車<br />に合わせて作られていて、レンタカーを借り<br />ようとも思いません。<br />道路では、専用レーンを走ります。<br />橋の多いアムステルダムですが自転車専用<br />の橋もあります。<br />自転車は、自分にとっても、他人にとっても<br />安全な乗り物です。<br />でも、この日本では、自転車事故も、多いの<br />です。<br />問題の在り処は、すぐに分かります。<br />国や行政のインフラ整備ができてないため<br />自転車は童話の動物戦争のコウモリみたい<br />に、けものでも、鳥でもない中途半端な存在<br />になってしまったのです。<br />オランダのように、自転車専用の道路を整備<br />したり、いっそ、街全体を、歩行者と自転車専用<br />に改造してしまうか。<br />(そこには、新たな需要と雇用の可能性もあるで<br />しょうに。)<br /><br />けれども、そんなノンキなことを言ってられない、<br />緊急の問題もあります。<br />それが、歩道内の自転車が加害者になる事故<br />の多発です。<br />さらに、自転車には、運転免許証も、車体のナン<br />バープレートもありませんから、たちの悪い当て<br />逃げも多いのです。<br />これには、交通行政の長い悪政の歴史があります。<br />かつて、経済成長期、自動車数が増加しつつあった<br />ときに、確かに、自転車は「弱者」で、事故の犠牲者<br />も多かったのです。<br />そこで、行政は、安易に、自転車の歩道走行をむしろ<br />推進しました。<br />けれども、少しでも、想像力があれば分かることなの<br />ですが、歩道内ではより「弱者」の歩行者を傷つける<br />加害者だったのです。<br />被害者の声を受けて、警察庁、行政は慌てて自転車<br />を歩道から締め出しました。<br />自転車専用レーンも未整備のまま。<br />コウモリみたいな立場の自転車が、再び交通事故の<br />犠牲者になるのでしょうか?<br /><br />交通行政担当者の猛省を求めたいものです。<br /></span> 【日記】 「反プーチン集会」 Fri, 17 Feb 2012 23:03:36 +0900 226407 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/226407 <br /><span style="font-size: large;">ロシア国内が、不安定になってきています。<br />前回の総選挙の不正投票の画像がインター<br />ネットで公開され、反プーチン集会が一層の<br />盛り上がりを呈しているのです。<br /><br />2期の大統領在任中、「強いロシア」の再生を<br />テーマに、手付かずのまま、放置されていた<br />石油や天然ガス等の豊富な地下資源を活用し<br />大国ロシアにとって、理想的な経済成長を実<br />現しましたが、今のロシア社会は経済格差に<br />歪んでいます。<br />それらは、すべて、元KGB(カーゲーベー)の<br />スパイだった、ウラジーミル・プーチン現首相の<br />おかげと、多くの国民は信じ、彼も自身の実績<br />と考えて、人々は服従するものと疑わなかった<br />でしょう。<br />けれども、経済の引き締めや、権益の独占、さ<br />らには、半ば許可制の企業支配など、利益の<br />誘導は、あからさまで、まるで、封建時代の王<br />侯貴族のようにふるまっていたのも事実です。<br /><br />その中で、人々が、もっとも怒ったのは、ロシア<br />憲法により大統領の連続在任期間が2期まで<br />であることから、若い腹心のメドベージェフをい<br />ったん大統領に据え「院政」を執ったり、次に<br />は、党大会で、再び、大統領と首相の「交換」<br />を宣言したり、まるで権力の「私物化」を、当然<br />のようにやってしまったことです。<br />まさに、世襲の王様か、何かのように。<br />半島の金一族であれば、徹底的な情報制限を<br />課し、恐怖政治によって、人々を「つんぼ桟敷<br />(差別用語でしょうか?)」に置いての世襲です<br />が、今のロシアはインターネットでもツイッター<br />でも、みんなの声が収束されます。<br /><br />そして、総選挙。<br />プーチン派は、かなり露骨な不正投票をやって<br />インターネットでもその画像が暴露されました。<br />若者を中心にした大衆は、自分たちの失業も<br />経済格差もすべてプーチンのせいだと考え、<br />反プーチンデモを組織しています。<br />思っていたほど、安易に、大統領への返り咲き<br />ができそうもないプーチンは、次に、どんな手<br />を打ってくるでしょうか?<br />チェチェン独立戦争で、見せた冷酷さを国内の<br />反プーチン派にも見せつけるのでしょうか?。<br />不安です。<br /><br /></span> 【日記】 「無人攻撃機」 Fri, 17 Feb 2012 23:00:01 +0900 226449 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/226449 <br /><span style="font-size: large;">子どもの頃なんて、ラジコン(ラジオ・<br />コントロール)の飛行機には、それは<br />憧れました。<br />高価だし、近所のヒマなおじさんが、<br />得意そうに空き地で飛ばしてたりしたら<br />子どもたちは、群がって見物していたもの<br />です。<br />だから、そのラジコンを使って、航空写真<br />を撮ったり、農薬を散布する話を聞いた<br />ときは、そりゃそうだろう、って思いました<br />し、何かよかったって気にもなりました。<br />大人の知恵みたいなもの、感じて。<br /><br />けど、最近は、軍事利用が始まりました。<br />偵察用ラジコン飛行機に、今度は北朝鮮<br />が、攻撃用機を開発しようとしています。<br />あの、大きな坊やみたいな、正恩くんが<br />得意になって、南北の境界線、板門店を<br />スイスイ越えて、爆弾満載のラジコン機を<br />飛ばす有り様が目に浮かびます。<br />「無人攻撃機」です。<br /><br />原子爆弾は、持っていて「使うぞ、使うぞ」<br />と脅かすのが、第一の目的で、もし、北<br />朝鮮が、核兵器をミサイルか何かで発射<br />したら、その瞬間、アメリカの核が打ち込<br />まれるでしょうから。<br />けど、レーダー網にも引っ掛からない低空<br />を、このラジコン機が飛来しても、すぐには<br />撃墜できない可能性も強いのです。<br /><br />けど、それって、子どもの頃からの憧れが<br />汚されるような気分がして、自分の中の子<br />どもが叫んでいます。<br />「僕たちのラジコンを返してほしい」って。<br />自分で、歩いて、飛んで行く「鉄腕アトム」も<br />すごいけど、ラジコンで動く「鉄人28号」だ<br />って、かっこよかったから。<br /><br />もう、それ以上、見苦しい戦争のことばかり<br />見たくないし、僕らの夢も巻き込まないで。</span>
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【日記】 大雪。 Thu, 16 Feb 2012 20:06:55 +0900 224721 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/224721 <span style="font-size: large;"><br />昨年末からの雪は、相当のもので、各地の<br />積雪記録を塗り変える「豪雪」となりました。<br />「豪雪」で有名な、東北・北陸に、中国地方の<br />日本海側。<br />3メートル以上の、湿った、重い雪が、住宅を<br />押し潰してしまいそう。<br />住んでいるのは、年配の方がた。<br />昔なら、村中で、互いの家の屋根の雪下ろし<br />をしたのです。<br />村は、ずっと、そうして、冬を乗り越えて来たの<br />ですが、その村民の結びつき「結(ゆい)」がすで<br />に消えつつあるのです。<br />雪の降る前からの独り暮らしの年配のおうち<br />が多いのです。<br /><br />時には、暖かい日もあったため、融けた雪が、<br />また、冷えて凍りつき、その氷の上に降った雪<br />が、雪崩れを起こします。<br />屋根の上の雪も、まるで、雪崩れのように、滑り<br />落ちて、家のまわりにいた人を傷つけます。<br />先日も、おじいちゃんのうちに遊びに来ていた<br />5才の女の子が亡くなりました。<br />落ちてきた屋根の雪から、3才の弟をかばって。<br />下になった弟は、無事でした。<br />哀しい出来事です。<br />もし、昔のように、村中が助け合って、雪下ろし<br />できていたら、こんな哀しいことは起こらなかった<br />と思うといたたまれない気持ちになります。<br /><br />確かに、この雪は、春には、豊かな水源となって<br />この地域の主要な産業である稲作に貢献します。<br />ですから、雪の少ない冬は、翌春の農業用水が<br />心配です。<br />けれども、やはり、程度の問題。<br />人間の都合ばかり、いいようには、雪も雨も降ら<br />ないのです。<br /><br />鎌倉幕府の三代将軍、源実朝は、政治の面では<br />北条家の傀儡でしたが、優れた歌人でした。<br />その実朝が、征夷大将軍として、血を吐く思いで<br />歌った歌があります。<br />それは、大雨で洪水に苦しむ民を思い、天候を<br />支配する竜王に向かって、歌った歌です。<br /><br />時により<br />過ぎれば<br />民の嘆きなり<br />八大竜王<br />雨 止めたまえ<br /><br />この雪に向かって、そう祈る現代の権力者がいる<br />といいのですが。<br />冬はまだまだ続き、雪は根雪になって、どんどん<br />積もり続けます。<br />早く、春が来ますように。<br />待ち遠しい日々です。<br /></span> 【日記】 「芦田修正」 Wed, 15 Feb 2012 17:37:55 +0900 224715 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/224715 <br /><span style="font-size: large;">現防衛大臣の田中某が、また、国会で<br />「集中砲火」を浴びました。<br />自衛隊が合憲とする根拠、それが正しいか<br />間違っているかは、別にして、たった、一つ<br />のキーワードが答えられず、立ち往生した<br />みたいです。<br />その単語が「芦田修正」です。<br /><br />これは、現行憲法の条文制定時の出来事<br />なのですが、歴史上、認められているように<br />もともとは、米国を中心にした連合国軍総<br />司令部(GHQ genaral head quarter)<br />のダグラス・マッカーサーによる「マッカーサー<br />ノート」が基となっています。<br />基本的人権や婦人参政権と並んで、旧帝国<br />憲法との相違点として、強調されたのが「第<br />9条」の「不戦条項」でした。<br /><br />ただし、そこに、歴史の変遷と米国の都合が<br />大きな影響を及ぼすのです。<br />その、大きな要素が「東西冷戦」構造です。<br />西欧と米国、新たに、日本を加えた「西」の<br />民主主義国家と、当時のソ連、東欧に中国<br />の「東」の共産主義国家が、対立し、冷戦(<br />cold war)と呼ばれた情報戦や軍備増強<br />競争に明け暮れた時代のことです。<br />1945年、第2次大戦が終わった直後の<br />米ソの「甘い関係」は、直ちに終わりました。<br />その中で、日本語で「将棋倒し」(英語なら<br />ドミノ(domino)倒しのように、パタパタ、順<br />送りに倒れるように、共産主義が広がって<br />いくという不安のため、その防波堤としての<br />日本国家の役割を期待されていったのです。<br />そういった風潮の中で「芦田修正」が提示され<br />ました。<br />憲法改正小委員会委員長の芦田均委員長は<br />1946年8月1日に、現行憲法第9条第2項に<br />「前項の目的を達成するため」との文言を挿入<br />しました。<br />このことが、主権国家としての自衛権を保持を<br />認める、すなわち「自衛隊」の存在の根拠となった<br />のです。<br />「現自衛隊が合憲か、違憲か。」<br />その議論の中で、いつも、出てくる部分で、その<br />あたり、防衛省の最高位の防衛大臣が答えられ<br />ないとなれば、非常に、基礎的な部分で、勉強<br />不足と言われても仕方ないでしょう。<br /><br />ただ、この野党の「クイズ質問」もレベルが低い<br />と思います。<br />基礎的な「クイズ」で、揚げ足を取るんじゃなくて<br />もと、緊急の問題の「普天間基地移転」や「辺野古<br />地区埋め立て」について堂々と議論すべきでしょう。<br /><br />疑獄事件で収監された首相を義父に持つ、田中某<br />をかばう積もりは、毛頭ありませんが、そんな防衛相<br />の資質を云々するより、もっと、実りのある議論が<br />聞きたいのです。<br /></span> 【日記】 「ビスコ」 Mon, 13 Feb 2012 11:45:25 +0900 224709 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/224709 <br /><span style="font-size: large;">懐かしくて、やさしい味。<br />子どものころからの「お母さんの味」。<br />みんな、大好きでしょう?<br />「ビスコ」<br />大阪のグリコのお菓子です。<br /><br />そのビスコが、よく売れているんだ<br />そうです。<br />震災や、豪雨、そんな災害の続いた<br />あと、非常食として。<br />前には「乾パン」っていうのがありました。<br />召し上がったこと、あります?<br />硬くて、味気なくて、なかなか食べにくい<br />まさに「非常食」です。<br />硬く、焼きしめてあって、保存がききそう<br />ですが。<br />旧陸軍の携行食だったんでしたっけ、確か。<br /><br />それから、考えたら、ビスコは夢みたい。<br />缶入りの製品が、家庭の非常食として売れる<br />時代です。<br /><br />ここしばらく、この国の災害は続いています。<br />九州の新燃岳の噴火、東日本大震災・津波・<br />原発事故、奈良・和歌山の豪雨、そして、北<br />日本の豪雪。<br />この国は、昔から、そういった災害の多い国<br />なんですね。<br />何度も挫かれ、倒れ、そして、起き上がるという。<br />祖先の労苦は察しても、あまりあるでしょう。<br />でも、ここのところの災害には、自然の猛威に<br />加えて、どうしても、人災の部分も見え隠れして<br />いるのです。<br />予知・予測はまだ無理だとしても「減災」対策は<br />できたんじゃないだろうか?<br />あと、被災後の行政の対応のもたつき。<br />本来、もっと、迅速に対応すれば、被災された<br />方がたの苦しみを半減できるはずなのに、この<br />遅れはなんでしょう?<br /><br />ビスコが売れるのは、どこか、政府・行政はあて<br />にならないという、みんなの気持ちの表れでしょうか。<br /><br /></span> 【日記】 宜野湾市長選。 Sat, 11 Feb 2012 03:08:39 +0900 223199 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/223199 <br /><span style="font-size: large;">防衛省の省ぐるみの仕業か、末端の<br />沖縄防衛局の暴走か、分かりませんが<br />とんでもないことが起こっています。<br /><br />普天間基地のある宜野湾市長選挙を<br />前に、防衛省沖縄防衛局の真部朗局長<br />が、宜野湾市に選挙権のある職員と親族<br />のいる職員の名簿を作成させたり、その<br />職員を対象にした「講話」を行ったりしたと<br />いうものです。<br />先日、前任者が「女性暴行」発言で更迭。<br />その後、以前の経験を買われて「間違いの<br />ない」人事として、着任した後のことだけに、<br />再度、防衛省の人事責任問題に発展、普<br />天間基地移転問題にさらに影響の出ること<br />は必至でしょう。<br />それにしても、時期が時期だけに、防衛省の<br />一官僚の、判断に苦しむ行為に、政府も苦し<br />い対応を迫られています。<br /><br />この「講話」の内容は、部分的にしか、明らか<br />にされていませんが、名前は上げなかったも<br />のの、立候補予定者二名の政策説明や、<br />「日米安保条約」の意義や重要性を、防衛局<br />職員を前にして、説明したとされています。<br />しかし、「講話」の参加者は、あらかじめ、リスト<br />アップされた宜野湾に選挙権を持つ防衛局職<br />員に限られており、偏向した「選挙誘導」である<br />可能性は否定できませんし、実際、参加者も<br />日米安保条約や自衛隊を容認する保守系候<br />補への投票をうながすものと受け止めていた<br />模様です。<br /><br />行政が保有する「個人情報」の不当な乱用と<br />いう点では、個人情報保護法にも、抵触する<br />可能性もあります。<br />実際、今回は、沖縄防衛局人事課が、宜野湾<br />市に選挙権を持つ職員と家族について、報告<br />するように、部内メールで、求めたとのことで、<br />防衛局全体の体質も、改めて疑われる事案と<br />なりました。<br /><br />先日、交代したばかりの真部局長の更迭は避<br />けられないと思われますが、防衛省の度々の<br />不祥事に、沖縄県民の皆さんは、もう、あきれ<br />て、言葉もない様子です。<br />どうして、沖縄ばかり、こんなことが起こるので<br />しょうか?<br />考え、改めるべき点は、多いと思いますが。</span><span style="font-size: large;"><br /></span> 【日記】 核燃料再処理工場。 Fri, 10 Feb 2012 21:29:05 +0900 223200 https://k-clinic-kobe.on.omisenomikata.jp/diary/223200 <br /><span style="font-size: large;">青森県六ヶ所村の、使用済み核燃料<br />再処理工場でトラブルが続いています。<br />この施設は、日本中の原子力発電所の<br />使用済み核燃料を集め、その中から、<br />ウランとプルトニウムを取り出すという<br />「夢」のような再処理工場です。<br />1993年から、当初7600億円の建設<br />予算で始められた工事は、18回の延期<br />と工期の延長で、昨年2月現在の時点で<br />2兆1930億円、2.8倍以上に膨らみ、<br />その上、まだ、「試運転中」で未完成なの<br />です。<br />政府は、取り出したプルトニウムを用いて<br />再度、エネルギーを取り出すという、「夢」<br />のような「核燃料サイクル政策」を設定して<br />いますが、そのプルトニウムを利用するはず<br />だった高速増殖炉「もんじゅ」は、1995年の<br />事故以来、停止中なのです。<br />そこで、本来、ウラン燃料のための原子力発<br />電所で、プルトニウムを燃料とする「プルサー<br />マル」が、あの福島第一原発や、福井県の高<br />浜原発、新潟県の柏崎刈谷原発で、計画され<br />ましたが、プルトニウムの危険性に対して、住<br />民が反対し、そのまま、今回の原発事故に至<br />った経緯がありました。<br /><br />それでも、なお、六ヶ所村の工場は、稼動を<br />続けている、意味不明、理解不能な状況が<br />続いているのです。<br />この処理工場からは、様々な放射性物質が<br />大気、太平洋に放出、放流されていて、中でも<br />ヨウ素129は、半減期1570万年と、ほぼ永久<br />な汚染となり、三陸沖のワカメに取り込まれて<br />人体に蓄積されていく可能性が大なのです。<br /><br />今回のトラブルは、準備実験の最終段階とさ<br />れていた「ガラス固化」実験が、ガラス内に、錆<br />か、レンガの破片か、の異物が認められ、中止<br />されたものですが、このまま、今の予定通りの<br />今年の10月の工場の完成には、大きな不安<br />が残ります。<br /><br /><br /><br />政府は、一度、予算化したものは、訳も分から<br />ず、追加の予算を付け続けるという官僚の論<br />理から、一度、脱却して、頭を冷やす必要が<br />あります。<br />あの「仕分け」の女王のタレント議員は、この<br />「核燃料サイクル政策」こそ仕分けなければ。<br />一体、何をしていたんでしょうか?<br /><br /></span>