イタリアの話に戻ります。 ローマ帝国は都市文化の盛隆を極めましたが 同時に、道の文化も極地に至りました。 「すべての道はローマに通じる」 omnes viae Romam ducunti(ラテン語) All roads lead to Roma.(英語) という格言は、ローマ帝国の道路政策、 インフラの充実の事実を表わしているのです。 道は、物資や人びとの往来のためだけでなく、 非常時の軍隊の移動には欠かせないから でした。 最古のアッピア街道 Via Appia は、ローマ市内 のフォロロマーノから、半島の長靴の足の甲までの 約600キロの街道ですが、作られて、2300年 経った今でも、使われているのです。 水はけをよくするために、排水溝が作られ、 車道と歩道が分かれています。 すごい土木技術です。