こたに医院 | 日記 | 「選択日記」


2011/12/17
「選択日記」



コロンビア大学のアイエンガー教授の
「選択の科学」については、以前も書き
ましたが、NHK教育テレビでの彼女の
講義は、最高に刺激的です。
知的に、刺激を受ける快感が彼女の講義
にはあります。
彼女自身が、高校生の頃に、失明した後、
今まで、どれほどの情熱に駆られて、ここ
まで、学問を続けて来たか、その情熱と
集中力が、心地よく、感じられるのです。

そんな彼女が、来日、京都に来て、お店で
緑茶を頼んだそうです。
そして、緑茶に入れる砂糖を。
そうすると、お店の店員が慇懃に「お客様、
日本では、緑茶に砂糖は入れません。」と。
繰り返し、砂糖を頼み、繰り返し、断られ、
最後に「お客様、当店には、砂糖はござい
ません。」
けれども、改めて、今度はコーヒーを注文
すると、ちゃんと、砂糖が出てきたそうです。
おもしろいエピソードですね。

また、1980年代のコカコーラの社長の話も
興味深かったです。
彼が社長に就任した際、コカコーラは、清涼
飲料の45%のシェアがあったそうですが会社
自体は、そのシェアに甘んじて、経営陣は決して
意欲的ではなかったようです。
そこで、彼は、こんなことを言い出しました。
人間が1年に必要とする水分量に世界の総人口
を掛け算すると、コカコーラのシェアは、2%。
それを聞いて、目が覚めたように、発奮したとか。

前回の講義の中で、彼女が勧めていくれていた
のが「選択日記」です。
日本人に比べ、桁違いに選択の余地のある社会
に住んで、選択したがるアメリカの人に対して。
実際、初めて、アメリカ本土で、マクドナルドのハン
バーガーを注文したとき、カウンターで「オニオンは
どうするか?ピクルスは?マスタードは?」とか
尋ねられて、日本のマクドナルドで、そんな選択の
余地もなく、また選択を迫られたこともなかったため
正直、困りました。
自分の中にも、オニオンやピクルスを増やしたら、
どんなハンバーガーになるのかも、分からないし。
でも、そんなことまで、選択するアメリカの社会に
好奇心が湧きました。

アイエンガー教授は「選択日記」について、説明
します。
その日記の書き方は、

「何について、選択して、実際、何を選んだか。」
「その選択によって、どんな結果を得たか。」
「その選択に、何点の採点をつけるか。」

を、書き留めていくのです。
この「選択」を積み重ねて、手に入れようとする
ものが「情報に基づく直感」です。
彼女が、最も、尊重するものです。
それこそ、これからの時代、これからの人生を
切り開き、若い人なら、キャリアアップにつながる
と。彼女は強調します。

考えること、学ぶことが、どれほど、知的な冒険で
あるか、思い出させてくれる名講義だと思います。


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