こたに医院 | 日記 | メッシ。


2011/12/19
メッシ。



FIFAのクラブW杯が終幕しました。
それにしても、バルセロナは強かった。
あのブラジルのサントス相手にあれだけ
の鮮やかな攻撃、守備、目が覚めるよう
でした。
中でも、FWのメッシ。
小柄で、170cmくらいですが、ボール
タッチの柔らかさ、のびのびとしたプレー
シュートまでのアイデア、どれも、これまで
見たことのないサッカーです。
FIFAの年間MVPを、昨年に続き、今年も
受賞し、今回のクラブW杯でも、決勝戦の
2得点もあって、MVPを獲得しました。
彼は、スペインのバルセロナFCの中心選手
ですが、他のチームからの当然のオファーも
年々増額していますが、彼は、決して応じよう
としません。
バルサ(バルセロナの愛称)のユース出身だ
という以上に、もっと大きな理由があるのです。

それは、子どもの頃の病気です。
アルゼンチンで少年時代を過ごしたメッシは
ずっと、同じ年代の子どもより、小柄でした。
そして「小人症」との診断を受けたとき、10
才を過ぎていたらしいのです。
「小人症」には、いろんな原因があり、脳下垂体
からの成長ホルモン(GH)不足以外にも、甲状腺
機能低下や骨形成異常、他に染色体異常と様々
な原因があります。
メッシの場合、GH不足からの成長障害だったの
ですが、問題は、このGH投与。
本来は、5-6才から、行なうのが望ましいのですが
毎日、親か自己注射で、現行健保で、週に10万
(3割負担で、3万)程度の費用がかかります。
国民皆保険の日本でなら、高額医療の扱いで、
さらに、負担は軽減されるでしょうが、メッシの
母国アルゼンチンでは、おそらく、治療費が全額
患者さん負担だったでしょう。

そんなメッシにとって、幸運だったのが、バルサの
ユースの入団テストに合格して、スペインでサッカー
選手としてのキャリアを始め、同時に、このGH治療
の費用をバルサのチーム側が負担してくれたのです。
これは、メッシにとっても、そして、今となってはバルサ
にとっても、最高に幸運だったと思います。

「一病息災」という言葉があります。
まるっきり、健康な人より、一つくらい病気の人の方が
長生きもしようという内容です。
不思議な話、実際、そのようで、医療の現場では度々
実感することです。
メッシの場合、子ども時代のそんな病気が、彼の芯を
強くして、あれほどの選手になり、その状態、パフォー
マンスを維持しているのでしょう。
決勝戦で、メッシの、ボールがふわりと浮くようなループ
シュートを見ながら、そんなことを考えていました。


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