こたに医院 | 日記 | 保険金詐欺


2012/02/11
保険金詐欺



2009年1月、東京女子医大の内科のドクターが
車を運転中、玉突き事故に巻き込まれました。
それは不幸なことでしたが、その後、叔父の経営
する接骨院で加療したと保険会社に229日分の
治療費の請求がありましたが、実際には1日しか
その接骨院に行っていなかったとのことです。
保険会社から、接骨院に支払われた約339万円
を詐取したとして、この叔父とドクターが詐欺罪で
警視庁に逮捕されました。

保険、例えば、怪我や病気のとき、あれば助かる
反面、今回の事件のように、様々の犯罪のきっかけ
になる可能性があります。
以前にも、保険金を目当てにした殺人がありましたし。
保険そのものよりも、お金というものの恐ろしさみたい
なもの、感じます。

考えてみると、不思議なものですね、お金って。
なんだか「欲望変換機能」のようなものを備えている
ような。
でも、結局、お金って、お金そのものがいいか悪いか
じゃなくって、使う人の意図・気持ちを反映するだけの
「鏡」みたいなものなんですね。
初めて、お金というものを考えた人も、すごいですね。
子どものころ、何かの図鑑で見たような、石臼だか、
石の車輪だかのような、巨大なお金。
それに、金貨。
金という、イオン化しにくい、錆びない金属に目をつけ
熱を加えて、貨幣を鋳造して、「王」や「皇帝」の名前を
刻印して、発行・流通させる。
そして、労働や生産の対価として、手に入れた金貨の
何%かを、税として、収めさせる。
統治や支配そのものを、この小さな金貨が担っている
のが、分かります。

話が戻って、女子医大のドクターの話ですが、彼女は
そんな治療の同意をした覚えもはっきりせず、接骨院
の経営者である叔父にすべてを任せていたと言って
いるそうです。
親戚だし、信頼して、任せていたと。
その場合、この保険金詐欺事件の共犯に当るのか、
どうか、逮捕の必然性も。、疑問で、同じ医師の身内
びいきでなく、警視庁の勇み足も、感じますが、いかが
でしょうか?


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